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小売業界のトレンドをキャッチアップする 記事まとめ

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海外動向を中心に、小売業界のトレンドや注目のスタートアップ企業の取り組みを紹介。情報のキャッチアップにご活用ください!
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#アパレル

ちょっとした工夫で購買体験が変わる!?小売業界の生成AI(Generative AI)活用に期待

皆さんこんにちは、note担当上野です。 先日、ふらっと立ち寄ったアンテナショップで、ある商品を買おうか、どうしようかと悩みながら棚の前でいろいろなことを考えていました。 ちょっと店内が混んでいてレジに並ぶのは面倒だな。これはどんな味がするのかな。と、イチ消費者として買い物をしているといろんなニーズが見えてきて、これらを解決するような新しい買い物体験が近い将来出てきたらいいなと、少し期待をしながらお店を出ました。 さて、そんな今回のnoteですが、先月IVS 2023 KY

顧客ロイヤルティの可能性が広がる、Web3.0のポテンシャル

前回に引き続き、Web3.0と小売業界に関するトレンドをレポート。今回はNFTをはじめとするトークンの可能性に着目し、大手小売企業の取り組みや、小売業界への貢献が期待されるWeb3.0領域の海外スタートアップ企業をご紹介します。 Web3.0のトークン経済圏がもたらす社会的インパクト経済産業省の資料 によると、インターネットプロトコルは「情報の伝達」には向いているのに対し、仲介者不要で価値の共創・保存・交換をするという「価値の伝達」には向いていなかった、と解説しています。

Web3.0の時代、ブロックチェーンは小売業界に何をもたらすのか?

社会やビジネスに大きな変化をもたらす可能性があるとして、国内外でさらなる発展が期待されている「Web3.0(ウェブスリー)」。日本でも2022年に経済産業省が大臣官房に「Web3.0政策推進室」を設置し、事業環境整備に向けた検討体制を強化しています。今回は経産省の資料を参考に Web3.0の概念をお伝えするとともに、小売業界の課題解決にWeb3.0がどのように貢献しうるのか?Web3.0の基盤技術の一つとされるブロックチェーンの活用にチャレンジしている海外事例を交えながらご紹

アパレル業界で急速に進むリユース文化

近年、「サーキュラーエコノミー(循環経済)」の活動が世界規模で活発になる中、リセール(再販)市場が大きな盛り上がりを見せています。特にアパレル業界では古着や消費者同士の再販などを通してリユース(再利用)する文化が定着しています。今回は海外のアパレル業界におけるリユースの潮流や、それに伴うスタートアップの動きを調べてみました。 2030年に向けて急成長が期待される、アパレルのリユース市場米国Mercari,Inc.が2021年に発表したレポートによると、全米のリセール市場の2

アパレルブランドと製造をつなぐマッチングサービス

経済産業省の令和2年電子商取引に関する市場調査にもある通り、物販系分野のEC市場規模が拡大しています。それに伴い、デジタルを主戦場にするD2C(Direct to Consumer)に注目が集まっています。 アパレル業界でもD2Cはトレンドの一つとして、D2Cブランドを新たに立ち上げるスタートアップのほか、既存の大手メーカーがD2Cブランドにシフトするケースや、プラットフォーマーがPBとしてD2Cブランドを展開するケースが出てきています。 D2Cブランドの立ち上げは商品開

”サステナブルファッション”にも貢献。「バーチャル試着」の取り組みをレポート!

アパレル業界でニーズが高まる、店舗の体験価値向上と環境負荷対策今、アパレル業界ではテクノロジーやデータを活用した店舗の体験価値向上に取り組む企業が増えています。また、大量生産・大量廃棄による環境負荷問題がSDGsの潮流もあいまって世界的な注目を集めており、アパレル業界全体での対応が求められています。 国内でも環境省が「サステナブルファッションの推進に関するホームページ」を立ち上げて、アパレル業界が与える環境負荷の定量的な分析や、対策に向けた具体的なアクションを紹介しています

廃棄ロス問題を解決するダイナミックプライシングの可能性

小売の利益向上に貢献する「ダイナミックプライシング」商品・サービスの価格を需要と供給に応じて変動する「ダイナミックプライシング」が注目されています。 古くから航空業界やホテル業界では大型連休などの繁忙期に価格を上げ、逆に閑散期は価格を下げるダイナミックプライシングを取り入れたり、昼と深夜帯で変わる高速料金もダイナミックプライシングの一種です。 このようにダイナミックプライシング自体は目新しい仕組みではないのですが、近年、データやテクノロジーを活用することで、より柔軟で高精