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2016年3月の記事一覧
沢木耕太郎「流星ひとつ」
友人と話していて沢木耕太郎の話題になり、急に思い立って読むこととなった。
僕は幼稚園の時、藤圭子のコンサートで彼女に花束を渡したことがある。
僕の実家は電器屋で、当時はそういうことをよくやってたと思うけど、お客さんを招待する興行を組合か何かで主催して、電器屋の子供の中で僕ともう1人女の子が、ショーの合間に花束を贈る役に選ばれたのだ。
恥ずかしいからと頑なに断ったが、オモチャを買ってやると言われ
『Oe(おおえ) 60年代の青春』 司修
読書記録を再開します。
これは、大江健三郎の本の装丁を長年続けてきた著者が、2冊の本を中心に、モデルになった社会的事象についての思い、当時のことを書き綴った本。
在日朝鮮人の起こした殺人、連合赤軍事件、狭山事件など、大江がどれだけ時代に寄り添い、取り扱うことの難しい、重大な出来事にコミットメントを続けたかがあらためて分かる。
大江の本は初期の短編しか読んだことがない。長編はテーマが重く難解そ