「KPI」を決める方法

はじめに

最初に答えを書くと、とりあえず数えられるものを数えるところからはじめると良いですよ。

KPIの考え方

KPIの決め方に悩む。それは普通のことです。
特に、良く勉強している人ほど、確実に成し遂げるために「いい」KPIを設定して管理したいと考えるでしょう。しかしながら、多くの場合、素晴らしいKPIがあるわけではありません。ですので、それを探していつまでも考えるのは不合理です。プロセス改善も設計業務もそうなのですが、完璧な答えがあるような仕事ではありません。だから仮のKPIを設定して数えてみることが大切です。
そして、簡単に数えられるものを数えた結果を分析し、意味があるかを考える、数えられないものとの相関を考える、数えられないものを数えられるようにするなどKPIをブラッシュアップする活動により、本当のKPIを作っていくのです。

開発の問題解決を考える事例

例えば、開発において問題解決までの時間をKPIにする場合、まずRedmineのチケットの「作成」から「終了」までを数えてみましょう。最初は「終了」になっているチケットが少なかったり、プロジェクトの終了時にまとめて終了にされていて、正しく数えられないかもしれない。現状を把握したら、チーム内にチケットのステータスで数えることを宣言し、チケットが「終了」になっているかどうかを監視する。当然、監視にはコストがかかる。ただ数えると決めたのなら監視のコストは受け入れなくてはいけない。必要な精度も日数単位なのか、時間か秒か、それによりかかるコストがまったく異なります。
だから、まずは数えはじめてみることをお勧めします。

直近で気になったKPI

最近気になったKPIの話は、コンビニの件。〇〇Payやポイントカード、スマホアプリの導入が各コンビニで話題になっていますが、コンビニの売り上げは来客数x客単価ですよね?ピークの来客数はレジの台数x1人の客の対応時間で決まるのですから、対応時間を増やす方向の施策は売り上げに悪影響がある可能性があるでしょう。そこはわかっていると思うので、それに抗えない各チェーンの近視眼的な取り組みが残念に思います。

終わりに

気になるものをどんどん数えてみるといいですよ。それを続けていけば、様々なものを測定できるようになり、将来の業務で使えるネタになることでしょう。

参考になりましたら。

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