見出し画像

新たな船出

本日2022年12月20日、僕にとって8冊目となる「起業メンタル大全」が自由国民社様より刊行となった。

期待と緊張感で朝からテンションが高くてソワソワ落ち着かない。

もともとは午後に10冊目となる新刊の1回目の打ち合わせが都内で入っていたがリスケとなった。

都内に出る用事はなくなったのだが家にいても落ち着かないので都内の書店巡りに出ることにした。

最後に本を出したのは2018年3月だったから、実に4年9ヶ月ぶりの新刊となる。

7冊目の「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」を出したとき、「僕に書けることはすべて書き尽くしてしまった」という不安な気持ちが強くあった。

そして7冊目が出た数ヶ月後から僕は大きな人生の岐路に立つことになった。

一昨年の今ごろは、どんな本なら書けるのかまったく分からなかった。

文章を書く自信はあったが、何について書けば良いのかが分からない。

もう一度本を書ける日が来るとは、あの日は想像すらできなかった。

そんななか2021年の9月に、立花B塾修了生の大杉潤さんが5冊目となる書籍「定年ひとり起業 マネー編」に僕のインタビューをコラムに掲載したいというご依頼をいただいたことが大きなキッカケとなった。

大杉さんにインタビューいただく際に、自由国民社の編集担当の三田さんが同席されたのだ。

僕のインタビューを聞いてくださった三田さんが翌日「立花さんのご本を作りたい」と申し出てくださり、なんと大晦日の夜21時に詳細な企画を送ってくださった。

その企画のタイトルが「起業メンタル大全」だった。

日本中のほとんどの人が仕事を終えくつろいでいる大晦日の21時に「年内に企画を送ります」という約束を守るために企画を送ってくれた三田さんの熱意に感激すると同時に、「起業メンタル」なら僕に書けるという確信を持った。

大晦日にいただいた企画が編集会議など3つのハードルを越えて企画が通ったのが3月15日。

三田さんが海街まで来てくださってキックオフミーティングを開いたのが3月25日、そして翌日3月26日から僕は原稿を書き始めた。

僕の書籍の執筆スタイルは、毎朝1項目ずつ書いていくというもの。

音声入力を使い、MacのJedit Ω Plusというエディターアプリを使って毎日淡々と書き続けた。

三田さんから「一項目あたり2,000〜2,500文字くらいで」と言われていたのでそのとおりに書いていて、ある日ふと気づいた。

「あれ?これってこのまま行くと20万文字余裕で越えるんだけど」と(笑)。

一般的なビジネス書は6〜8万文字、厚めの本でも10万文字程度だ。

書くことは得意だし音声入力で爆速なので問題ないのだが、そんなに書いて良いのかな?

実は「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」のときも21万文字書いており、半分以上を捨てて一冊にした経験がある。

編集の三田さんに相談すると、「そのままガンガン書いてください!」とのことで、僕もさらにギアが上がり、遠慮なく書きまくる決意をした。

トータルの文字数は25万文字越え。過去最高を大幅に更新した。

だいぶ削ってもらい結果として464ページに収まったが、「もっと書け」と言ってれれば「独学大全」越えの900ページでも書けたと思う。

原稿が足りなくてペラペラの本が一番良くない。

これは村上龍さんがデビュー直後にエッセイに書いていたこと。

本の2〜3倍の量の原稿を書いて、それを削りまくることで濃密で良い本が出来る。

僕はその言葉を信じてとにかく全身全霊で書きまくることにしている。

そうして出来上がったのが「起業メンタル大全」だ。

でっかくて分厚いので「レンガ本」とも、表紙デザインから「シャア専用ゲルググ本」とも呼ばれる、とにかく大作ができあがった。

本が出るときの感慨は毎回特別だが、今回の感慨は過去で一番かもしれない。

この作品は自由国民社の三田さんの熱い想いが僕に乗り移って書かせてもらったという想いが強い。

今までは「僕が書きたいことを、多くの人に届けるために書く」という想いが強かったが、本作は「三田さんの情熱を僕のキャリアと技術を通じて形にする」という形の、完全なるタッグだった。

こうして世の中に産み落とすことができて、本当に嬉しい。

三田さんとは「三部作にしたいですね」と話している。

次の作品がどんな形になるか分からないが、まずは一つの形ができたことを心から嬉しく思う。

自由国民社の三田さん始め、この本に関わってくださった多くの皆さまに心から感謝します。

そして全国の書店員の皆さま、そしてAmazonはじめネット書店関係者の皆さま、ここから大変お世話になります。

今日から「8冊目がもうすぐ出る」フェーズから、「8冊目を世に送り出した」フェーズへと進むことになった。

一人でも多くの方にこの本が届き、読んでくださった方達が自分らしい独立起業ができるサポートになれば嬉しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?