見出し画像

Ozone、軽量2ライナーDクラス「Zeolite2 GT」を発表

先日のX-Alpsで猛威を振るったOzoneの2ライナー軽量Dクラス試作機「Zeolite2 XD」。その製品化版「Zeolite2 GT」の発表投稿を和訳しました。
※末尾に追記あり

以下和訳


前モデルと同様、Zeolite2 GTは今年のX-AlpsレースでDamien Lacaze、Maxime Pinot、Pal Takats、Michal Gierlachが大成功を収めた超軽量ハイク&フライ・レーシングマシン、Zeolite2 XDの耐久性を高めたバージョンです。

開発プロセスでは、Photonとレース用機の両方から技術を導入しました。

前Zeolite GTは大成功を収め、新型機は加速時の性能を大幅に向上させ、小回りとハンドリングを改善しながらも同等の軽さを維持しています。

グライダーサイズが5つになったことで、より幅広い体重に対応できるようになりました。この素晴らしいグライダーをいち早く楽しんでもらうため、まずはMSとMLサイズをリリースしました。他のサイズについても認証試験を進めており、間もなくリリース予定です。

ハイク&フライ・コンペティターや最軽量のキットを求める方向けに、より軽量なZeolite2のXS、S、MSサイズをリリースする予定です。

Zeolite2シリーズにご期待ください。


あとがき

前モデルと同じ位置付けならば、アスペクト比順に並べると
Photon: 6.5 ⇛ Zeolite2 GT: 6.X  ⇛Zeno2: 6.9
になると思われます。

Zeoliteシリーズ一番の特長は、文字通り羽ような軽さ。
標準機から軽量版が作られる一般機種とは逆で、究極のハイク&フライ・レースX-Alpsのために作られ、それを製品化・ついでに高耐久版も用意という流れで流通します。
重量は前Zeoliteが MSサイズ 3.0kg、Zeolite GTがMSサイズ 3.7kg。
通常、ハイアスペクト機ほど複雑構造により重くなりがちで、同サイズのZeno2 4.92kgを考えればいかに軽いかわかります。

ただ、GTでないピュアZeoliteは、まさに「軽ければそれでいい」という設計で、軽さと引き換えに耐久性※は100時間に満たないとも聞いたことがあります。財布が軽い庶民には手が出せません。

※基本的にパラグライダーの「耐久性が低い」とは、急旋回などすると壊れるという意味ではなく、経年劣化で飛行性能や受動安全性が落ちたり、木に引っかかるなどのダメージに対して破損しやすいという意味です。

バリバリのレース志向はZeno2、アスペクト比を抑えつつそれに迫るPhotonがある今、Zeolite2シリーズはこのクラスで軽さを最重要視するパイロット向けの翼になるでしょう。軽量機はパッキングサイズも小さいですし。
スペックの公開も楽しみです。

ちなみに前・試作機Zeolite XDですが、デザイナーLuc氏による解説動画があります。
生春巻きばりの薄い生地にびっくり。

おまけ(みんなの反応)

8月25日追記

製品ページが公開されました。

前モデル比較でアスペクト比 6.8(+0.1)、MSサイズで3.75kg(+0.05kg)。
個人的には、Photonに無いコバルトブルーを選べるのが羨ましい。

美しい…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?