声の糸 -episode3-

病院に来てから入院すると決まった時から
意識は3日なかった。
その間透析もしてたと聞いた。
彼も毎日来て背中さすって飲み物とか着替えも置いてくれてた。と看護師が教えてくれた。目が覚めた時はナースステーションよこの病室で目が覚めた。この日ご飯が出た。ドロドロの液体。食べる気にもならなかったが3日間食べてなかったし点滴してるとはいえ喉の乾きが凄かった。完全に介助してもらいながらその液体のご飯を食べた。少し立ち上がったりもした。トイレも介助ありきだったが連れてって貰えた。
(オムツが恥ずかしくてやだと言ったから)
彼が来るまでにはだいぶ気分も楽になった
お腹はまだ痛いが痛み止めの点滴も打っているので大丈夫だった。

彼が来たので嬉しくて気持ちは元気になった。3日間きて背中さすったんだよー?って言われたけど全く覚えてないんだよね!ってたわいもない話をしてたらトイレに行きたくなった。トイレ行ってくる!って言うと大丈夫?って聞かれたので朝も行ったしその後も何回か行ってるから大丈夫!と答えた。
気持ちが元気になってるから平気だと思った。看護師さんに声もかけないでトイレに向かった点滴をガラガラと引きずりながらトイレに入るのは大変だなーって思って便を出した。その瞬間耳がキーンって今までで経験した中で1番きつい音がした便から血の匂いがした……その瞬間意識朦朧とした。

意識朦朧しながらみんなの声は聞こえてた呼んでるどんどんしてたので鍵開けた
鍵閉めないでください!と怒られて看護師さんが私の顔を見るなりトイレのナースコール押して何人か来た。頭の中ではちゃんとパンツ履いてたってけ?流した?できたっけ?とかおもいながら耳が圧迫されて声が遠のく。
そこでプツンと意識なくなった。

次の日起きたら輸血されてた。

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