L'étoile brillante

夜を照らす星。あなたの目に写した星。

私の近くで不安をかき消してくれる星。

背中合わせで過ごすことさえある

あなたとの時間は、目を合わせるだけで有耶無耶が解れる事もある。

数多ある選択肢の中、一つの感情と答えという

絶対的な拠り所を求めて、手元の糸と目の中の本意を手繰る。

其の行為は自分でも意識しない内に、

どれだけ時間をかけて心を通わせても、

どれだけ覚悟を決めて唇を重ねても、

どれだけバレないように内面を弄っても、

どれだけ本能的に身体を合わせても、

見つからないモノを引き出してくれることだって有ると教えてくれた。

憧憬とも情愛とも取れるこの思いは、

痛みと眩しさを伴ってその存在を私に教えてくれる。

消え入りそうな小さく覚束ない光なのに、

何故か私自身が照らしだされているようで、

そんな実感を覚える場面に遭遇するたび、

言葉と心を飲み込む。

眩しいわけでもないのに目を覆い隠し、

光に内包された真実を見ようとするために目を見開き、

どうして其れが私を優しく包み込んでくれるのか、

何に包み込まれているのかを捉えようとするだけ無駄だと言わんばかりに

今のその先に有る道を見せてしまう。

こんな一方通行な思いを持っているのは私だけかもしれないけれども、

これからもずっと、その光が何なのか。

私が暗がりで立ち止まらないためだけじゃなく、

何故貴方がそこまで目を懸けてくれるのか。

支えてくれる貴方に、私から何が出来るのか。

私の考えと、貴方の目の中に煌く星に向き合う日々は、続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?