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2016年1月の記事一覧
The Time Lag 0:03
自分の気持に折り合いをつけなければいけない。
頭では分かっていた。
それでも実際に行動に移せるかというのは、別次元の問題だと
気付いたのはそれから少し経っての事だった。
まず、目に見えて生じる変化を表出しないように
取り繕う術を考えた。
しかし、これは失敗に終わった。
相手から今までどおり投げかけられる視線と言葉、
それがあんな夢を見てしまった今、挑発という起爆剤ではなく
顔と頭
The Time Lag 0:02
あの娘は、刺激になっていた。
きっかけは学期末テストだった。
3ヶ月の学びの集大成を飾るこの場所で、今まで数年間負けなしだった事を
誇りに思っていた。
向かうところ敵なし、そんな誇りは鼻を伸ばすには十分だった。
クラスという狭いムラで先頭を走り続ける事は、屁とも思わなかった。
努力が成果になるから、簡単な理屈だ。
もっと言えば努力している間も楽しい。
出来ないことが出来るようになり
The Time Lag 0:01
事の訪れはたった一晩に見た夢だった。
明晰夢を見る技術なんか微塵もない。
それどころか明晰夢という言葉すら字引に載っていない。
今見ているのは夢なのか。
寝付いた筈なのになぜこんなに意識がはっきりとしているのか。
そんな気持ちとは裏腹に、夢の最中に引っかかった思いは、
結局意識の覚醒とともに少しずつ日常に沈む。
溶けて消えていくと思っていた。
なのに覚えている。ショックなほど鮮明に