玄黄海

独りきりの日々を言の葉に乗せて。

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絶望の崖

朝日と出会うたびに、なにかがあるようにも、なにもないようにも思える。 そして一日が終わる頃には、なにもなかったと呟いて窓を閉める。 きょうも長い夜が始まる。 怯え…

玄黄海
3か月前

キミを想う

昼夜を問わずキミを想う。 1日も欠かさずにキミを想う。 それでも断絶は続く。 キミは手が届かぬほど遠く離れ、影さえも感じることができない。 それでもなお、 昼夜を問…

玄黄海
3か月前

掴んだあの手は幻影。 抱きしめた温もりは錯覚。 それならこの世に未練はない。 我が胸をえぐり、灰となって消えよう。

玄黄海
3か月前

枯葉

樹が枯葉を切り捨てるのか? 枯葉が樹を見限るのか? それはどちらでもいい。 枯葉はただ風に乗る。 樹を置き去りにして高く舞う。 さらばとだけ言い残して、振り返ること…

玄黄海
3か月前

絶望の崖

朝日と出会うたびに、なにかがあるようにも、なにもないようにも思える。
そして一日が終わる頃には、なにもなかったと呟いて窓を閉める。

きょうも長い夜が始まる。
怯えながら耐え忍ぶ時間が続く。
あまりにも微細な、残酷なほど透明な希望をそっと握りしめ、朝日を待ちわびる。

悪魔がささやく。誰よりも優しく私を抱きしめる。
また一歩、絶望の崖に近づいていく。

キミを想う

昼夜を問わずキミを想う。
1日も欠かさずにキミを想う。

それでも断絶は続く。
キミは手が届かぬほど遠く離れ、影さえも感じることができない。

それでもなお、
昼夜を問わずキミを想う。
一生をかけてキミを想う。
この想いがいつか届く、そのことだけを信じて。

掴んだあの手は幻影。
抱きしめた温もりは錯覚。

それならこの世に未練はない。
我が胸をえぐり、灰となって消えよう。

枯葉

樹が枯葉を切り捨てるのか?
枯葉が樹を見限るのか?
それはどちらでもいい。

枯葉はただ風に乗る。
樹を置き去りにして高く舞う。
さらばとだけ言い残して、振り返ることもなく。