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父のこと。

ちょっとおもしろい、父の話をさせて欲しい。

私が生まれたとき、父は30歳だった。
私が三男を産んだときと同じ年齢だった。
父は末っ子長男で、私の家族は祖父母と敷地内同居していた。

父は私が幼いころはサラリーマンだったけど、祖父が病気をしてからサラリーマンを辞めて家業を継いだ。
たぶん、母は納得行ってなかったと思う。(勝手な想像だけど)

父はなぜかPCが好きで、一太郎とか記録媒体がフロッピーディスクのころから我が家にはPCがあった。
私は父がPCをしているのを見るのが好きで、ある日父に『やってみるか?』と聞かれてとても嬉しかった。
時は流れて私が中学生のとき、誕生日プレゼントに自分のPCが欲しいと言った。
もらえるわけないよねー。と思っていたけど、父は手作りのPC(マザーボードとかを自分で組み立てたやつ)をくれた。
びっくりしたし、嬉しかったし、私だけのためにPCを組み立ててくれたことが何より嬉しかった。
お手製PCだったおかげで、時々不具合もあったけど、5年くらいはそのPCを使った。

父は、私が小学校中学年くらいから毎朝、味噌汁かスープかのどちらかを作って家族に振る舞うことを始めた。
何がきっかけだったのか、覚えていないけれど、味噌汁の日は昆布といりこで出汁をとっていた。(いりこはちゃんとハラワタもとっていた)
なかなか本格的だった。
私が実家を出てからもそれは続いているらしい。
そして父は今、ぬか漬けを作っている。
野菜も作っているので、その野菜たちを漬けている。
これもまた、どうして始めたのか私は知らない。
けれど、父は楽しいみたいだ。
そんな父の影響もあり私も少し、ぬか床に興味が出て来ていたりする。(やるかどうかは別として)


父のことは嫌いな時期もあったし、母と喧嘩しているところを見たこともあって、『なんで離婚しないんだろう』と思ったこともあった。
でも、今は『離婚しないでいてくれてよかったな』と思っている。
今でも父と母は衝突することもあるようだけど、父は自分のことは自分でするタイプにいつからかなっているので、母もゆったり生活出来ているようだ。

今のこのご時世なので、なかなか帰省が叶わず、父とはそこそこな期間会えていないけれど、母から父の話を聞くと、元気そうで安心する。
最近は家の中で小型のドローンを飛ばす練習をしているらしい。
これからもいろいろなことにチャレンジして、母と仲良く長生きして欲しいと思う。

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