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夏競馬クイズ③ 函館記念 解説


※YouTubeショートはサムネの設定不可のため、サムネで正解が出ちゃってますが、笑ってスルーしてください…

問題
2005年から2007年にかけて、函館記念を3連覇した馬は?

解説
正確はエリモハリアーです。
5歳時の05年は、格上挑戦になった前哨戦の巴賞を7番人気で制すると、勢いのまま函館記念も優勝。
騎乗した北村浩平騎手にとっては、最初で最後の重賞勝利になりました。
その後、エリモハリアーは芝中距離の重賞で存在感を発揮します。

06年は巴賞こそ1番人気ながら2着に敗れるものの、本番の函館記念はきっちり勝ちきって連覇達成。
その後、サマー2000シリーズの初代チャンピオンになるべく札幌記念に出走しますが、ここを5着に敗れると、屈腱炎を発症し、長期療養に入ります。

復帰戦は、2年前に飛躍のきっかけをつかんだ巴賞。得意の舞台ではあるものの、やはり休養明けで本領発揮とはいかず殿負けを喫してしまいます。
エリモハリアーは終わった、今年はさすがに無理、悲観的観測をエリモハリアーは自らの走りで吹き飛ばします。
このレースだけは絶対に譲らない!
逃げると思われたコスモテナシャスが放馬から競走除外になり、スローペースになったのも、彼に味方したようです。
インで足をためたエリモハリアーは直線では外に持ち出すと、先行していた集団をまとめて差し切り、見事に函館記念3連覇を達成しました。

平地の同一重賞3連覇は、グレード制導入以後では、シゲルホームラン(セイユウ記念※アラブ系)、タップダンスシチー(金鯱賞)に続き3頭目の快挙でした。
なお、エリモハリアーは北村浩平騎手、安藤勝己騎手、武幸四郎騎手とそれぞれ違う騎手で三連覇していますが、これは後に同一重賞3連覇した3頭(マツリダゴッホ、ゴールドシップ、アルバート)を含めてもエリモハリアーだけです。

なお、翌年も4連覇を狙い函館記念に出走しますが、既に8歳、前走が大差の殿負け(1頭中止)だったこともあり6番人気にとどまります。
しかし上がり最速の末脚を繰り出して4着に入り、ファンを驚かせました。
なお、このレースで5番人気(エリモハリアーと同オッズの12.3倍)だったのがマヤノライジン。この馬は5年連続を含んで6回函館記念に出走し、2回の2着を含め5回掲示板に載っており、こちらも函館記念といえばという話題ではよく名前の挙がる馬です。

さらにさらにエリモハリアーは10歳でも現役を続行しており、最後に自身の代名詞ともいえる函館記念を走って引退しました(16番人気13着)。
引退後は函館競馬場で誘導馬となりました。せん馬であるエリモハリアーにとって、思い出の函館で誘導馬になったのは、最高の余生だったのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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