『零れた朝 (04:00)』

2021.7.17

眠れなくて
2:35にやっと目を瞑ったのに
3:00に配信を始めるから
結局30分しか眠らずに目を覚ました

4:26
外は淡い青色で
もう一度眠るには惜しいほど
儚い朝


ここ一年 悩んでいる間
遅くまで起きていることが
癖付いてしまっていた

眠れない夜は無いのに
眠るのが怖い夜が沢山ある
朝が来るのが怖かった

今 怖いものなんて無いはずなのに
なんとなくの抵抗感と不安感だけ
捨てきれない

今日 朝を見れて良かった
あの空の色と光は
優しかったから

流石に徹夜は頭が痛くなるので
Rumorを聴いて二度寝した


一昨日の帰り道
友達に本を貸す約束をした

記憶は曖昧だけれど
家に来るはずだから
取り敢えず部屋の掃除をする

自分の部屋に他人を入れるのは
何年ぶりだろう

一番仲のいい相手とさえ
一年に数回しか遊ばない
誘うのが苦手だった
迷惑な話

貸す予定の漫画を用意して
髪を整えて待つ

LINEに送られる
「着いた」が
いつも凄く嬉しいのだ

部屋に入って
一つ世間話をしたら
二人とも本を読み始める

友達と遊んでいるのに
こんなに静かだろうかと思うほど
それぞれのしたいことをして
お互いにそれを許しあう

空気が心地よかった

読み終えたら
お菓子を食べて
お喋りをする

共通の友達の話
知らない間に
同じものを好きになっていたから
こっそりアカウントを探し出して
特定した
性格わるい

好きな話は尽きなくて
相変わらず
ジェネレーションギャップに苦しむし
同じものが好きなのに
個人的なものは全く被らないし
似ていて正反対で


今度は本を読みに行く約束をした
蚊に刺されながら迎えを待つ時間も
名残惜しくて好き、




おわり

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