疲れているお母さん

子供二人を連れ電車に乗っているお母さん。
着ているセーターは肩のあたりがのびていて、背中は丸まり顔色は悪い、すごく疲れた顔をしている。
ベビーカーにのせた子供に左手を添えながら、もう一人の子供は椅子に座らせスマホを触らせている。

さっきから椅子に座っている子供の足が私の足に当たっているけどそれに気づいている様子もない。
上の空でぼーっとしていて、子供がぐずると眉間に皺を寄せ疲れた様子であやす。

疲れた顔と子供への口調のきつさから、どれだけ育児が大変か伝わってくる。
24時間コミュニケーションをとっているんだもんね。
24時間誰かを気にかけて守る責任を感じているんだもんね。
それは、疲れないはずない。

私はお母さんになれるのかな。
怖い、今からもう怖いよ。
今はこんなに自分の人生を生きているのに、子供ための人生を送れるようになるのかな。
逆に子供ための人生を送るようになることが想像ついている、だから仕事での区切りを20代のうちにつけようと思っている。

お母さんになりたいなんて、小学生が言いそうな夢を今の私は持っているんだね。

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