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美について つくることについて

ボクは 和紙を染め生活に役立つもの お皿とか壁掛け作ってます。

ものつくりを始めたのは 曽祖父が表具師でその弟子だった高原司さんという職人さんに屏風つくりを学んだことが きっかけです。

屏風って 僕が習った30年前でさえほとんど不要のものだったので現代の生活に合うように和紙を柿渋や藍などの自然染料で染めオリジナルのものをつくることから始めました。

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目指すところは 誰もが 美しいと思えるもの・・・ 

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無意識の世界には 個人的無意識よりもっと深いところに人類共通の無意識があるとユングは考えていたようです。きれいな夕焼けを見て誰もが美しいと思うそういう心。

和紙を染めるとき 紙の素材を知り、染料の特性を知り、技術を磨くことはもちろんのこと そのうえで 心構えとして 自分がこうしようという意識をできるだけ殺して 雑念をなくし 人間の中の自然の部分の無意識の中に意識を落とし込んで、そこから 拾えるものを 探しつつ作業してます。

そういう意味で 日々 美しいものを見たり 感じたりすることは大切。感性を磨いて 独りよがりにならない感覚を育てるという意味でも。

ときどき 偶然生まれる美しさ それを拾って集めて 必然に技術的に落とし込んでいくという作業が染め和紙の面白さであり難しさであるかなと思っています。

和紙の可能性 これからも探求していきたいです。

                       梅田剛嗣

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