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こんにゃく糊の使い方 その1

こんにゃく粉 こんにゃく芋をすりつぶし粉状にしたもの。
こんにゃく粉を200ccの水に1gの割合で溶いて糊状にしたものがこんにゃく糊です。

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良くかき混ぜてだまだまがなくなったら使えます。
こんにゃく糊の特徴は 和紙の強度が上がる。毛羽立ちを抑える。塗った跡が残らない(てかてかしたりしない、和紙の風合いがそのまま残る)。
などなど

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藍染の準備として 藍染をする和紙にこんにゃく糊を塗ります。

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ドウサ液を使って模様を付けたところがこんにゃく糊の水気によって浮き上がってきました。
ちなみに ドウサ液は膠(にかわ)とミョウバンを混ぜた液体。
撥水性があり水や染料がしみ込みにくくなります。
水墨画の雪景色などを表現するときにも使ったりします。

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こんにゃく糊を塗るのは 藍染が水洗いするという過程をとる染めの方法だからです。
つまり 和紙を水洗いしても破れないように強化する ためです。
ボクは一番最初 表からこんにゃく糊。
藍染を一度して 水洗いして乾かしたら今度は裏から塗ります。
藍染は 5~6回 繰り返し色を濃くしていきます。
場合によって、途中でこんにゃく糊を追加で塗ることもあります。

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藍染準備完了。
水洗いする藍染の和紙 和紙を破れないようにするためにいろいろ工夫しましたが  こんにゃく糊を塗るのが今のところベストなアイディア。
ほかにも 裏打ちをする、 卵の白身を泡立て、メレンゲ状にして和紙に塗り、そのあと アイロンをかけて水洗いできるようにも しました。
どちらの方法も手間がかかりすぎて、また 卵の白身を使った場合は藍の染料がしみ込まなくなるのでNG。

和紙にこんにゃく糊をしみこませると 服を作ったりブックカバーにしたり、お財布も作れます。
紙衣(かみこ)画像でググってみてね。

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次回、こんにゃく糊 その2では こんにゃく糊のほかの使い方や、木工ボンド、正麩糊との使い分けなどのレポートしますね。

  〒700-0822 岡山市北区表町 1-2-36
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              梅田剛嗣

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おまけ~ タイトル画像の セイタカアワダチソウ。
みんなで作る秋アルバムに 参加してます☆彡

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