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今朝の染め和紙

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こちらの紙は 神代和紙使用。
原料は楮で 岡山県新見市で漉いている紙です。

まず こんにゃく糊をたっぷり塗り、いったん乾かす。
色の墨で(今回はグリーンと紫)染め 乾かす。
仕上がりがちょっと平凡だったのでその上に 柿渋+グリーンの色墨を塗り、仕上げに石粉をふりかけ 部分的にミョウバンと重曹を撒きました。

柿渋の流れた後が いい感じかなと思います。

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こちらは 初めて使ってみた紙。
原料はロクタ(ネパールの紙に使う原料)。
漉いたのは日本国内。業者さんから仕入れたのでどなたが漉いたのかわかりません。
まず、ローラーを使って ドウサ液を紙に塗布。
いったん乾かした後 色の墨で着色。
模様の出方が独特で面白いです。

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こちらも神代和紙。
柿渋は味のある表現になります。
もっともっと工夫の余地があると思います。
どんどんいろんな人が試して もっと変わった表現ができると思います。
情報交換をしたり 実験したり そういう交流ができるといいなと思ってます。

今後はそういう仲間と交流する時間を大切にしていきたいし 交流や実験の中で新しい和紙の魅力を発信出来たらなぁと思ってます。
和紙 柿渋 などの日本古来の自然染料の魅力を世界に発信したら経済的にも新しい武器になるんじゃないかと思っています。

美は世界共通。日本のわびさびの美の潜在力はすごいと思っています。
使い込むほどに味が出る そういう和紙の良さも発信していきたいですね。

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こちらは 富山の八尾和紙。
原料は楮です。
これも まずこんにゃく糊をたっぷりぬり いったん乾かす。
それから色の墨をのせていく。
仕上げに石粉。
それだけで いい感じの奥行きが出ます。
八尾和紙はもともと型染に相性のいい和紙で、型染用に漉いていると聞きます。
サイズ(にじみ止め)をもともと紙を漉くときに入れてるのかな。

紙の産地により また 漉き手により千変万化。
また同じ紙を使って同じ染料を使って染めを施しても 染める人の手によってこれまたちょっとずつ 違った表現になる。

和紙はまた 和紙の染めは奥深く こんなに面白いものはないです。
分野を超えたクリエーターとの交流も大歓迎。
新しい化学反応が起こることが大いにあります。

良き一日をお過ごしください。

 〒700-0822 岡山市北区表町 1-2-36
  わがみやうめだ 電話 086-231-3371
                  梅田剛嗣




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