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石州紙を染めてみた

石州 石見の国 現在の島根県の紙 石州紙。
原料の石州楮(こうぞ)の繊維が長く 強靭な紙が特徴です。
入手したのは 薄口の紙と特厚ちり入り の二種類。
薄口の紙は白く 特厚ちり入りは ちょっと生成りです。

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こちらは 薄口の紙を染めた様子です。
まず ドウサ液で模様を付け 色の墨で彩色し、その後柿渋に色墨を混ぜて重ね塗りしました。
もともとの紙の性質に加え ドウサ液が効いていて 柿渋がそんなに浸みこまず 表面を流れて自然な模様ができたのが美しいです。

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こちらは 柿渋を重ね塗りしないで色墨だけで仕上げたもの。
やんわりした色で これに書を乗せたり このまま箱に貼ったり、うつわにしたりと 使い道多そうです。

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次に 石州紙 特厚ちり入りを使った染め和紙。
独特の表情が面白く 写真は塗ってすぐの表情ですが とても魅力的です。

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今までと同じようなやり方で染めてみました。
染めているうちに コンクリート壁のような感じになるかもと思いつき、
試行錯誤の結果・・・

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まず 青墨で無地に染め、グレーの色の和紙にする。
それから ドウサ液で模様を付け色墨を混ぜた柿渋を塗る。

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地の色が グレーなので コンクリートっぽく見えるかな?

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折敷に仕立ててみました。

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もう少し課題は残っていますが なかなか面白い染めになりました。
今日は石州紙を染めたレポートでした。

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                    梅田剛嗣



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