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未婚の母子家庭で育った僕が父の命日に思うこと。

今日5月28日は僕のお父さんに当たる人の命日です。亡くなったのが2007年なので、今から14年前。

僕がそのことを知らされたのはもう少し後の秋頃になってからでした。
ある日母から「ちょっと大事な話があるから」と。

ホテルのレストランみたいなところで、当時僕が奨学金でお世話になっていたライオンズクラブの方(母の知り合いでもあります)と3人でご飯を食べることになりました。

「ライオンズクラブの方も一緒に大事な話ってことは、大学の進学費用に関することかな?もしかして奨学金とかもらえたりするのかな?」

と、これから起きることを全く知らない渡少年はそんな呑気なことを考えていました(笑)

そして知らされた、父が亡くなっていたという事実。

よく「頭が真っ白になる」と言いますが、あれって本当なんですね。本当に頭が真っ白になって、視界も真っ白になりました。

その後は涙が止まらなくて。というのも、僕は自分の心に決めていたことがあったんです。20歳になったら母にお父さんのことを聞いて、会いに行こうと思ってました。

一度もしゃべったことも、会ったこともないままお父さんは亡くなって、「ああ、もう会えないんだなぁ」と思ったら、一度も会ったことがない人なのに、寂しくて、悲しくて、涙が溢れてきました。

でもその人の遺産のおかげで、僕は大学に進学することができました。

会ったこともないししゃべったこともないし、どんな人だったかなんて直接はわかりませんが、それでも、僕が教師になるという夢を諦めることなく大学に進学できたのは間違いなくお父さんのおかげです。(もちろん、それまで育ててくれた母のおかげでも有ります)

あっとすくーるを立ち上げてすぐの頃、全然うまくいかなくて気持ちが弱ってた時に「もし今お父さんが生きていたとしたら、今の自分にどんな言葉をかけてくれるんだろう?」と思ったりもしました。

一緒にお酒を飲んでみたかったなぁと、今でも思います。

僕はこういう「ラッキー」のおかげで、今ここまで来ることができました。
これまで僕が各地で出会ってきた若者たちの中にも「自分はラッキーだった」と言う人は少なからずいました。

たまたま、めちゃくちゃパワフルな親だったとか。

たまたま、めちゃくちゃいい学校の先生に出会ったとか。

それはそれでいい話だけど、そのたまたまに人生が左右される社会をなんとかしたいと思ってます。

でもコロナの影響で、それはもっとひどくなってるように感じます。

たまたま食糧支援の情報が届いたから支援を受けられた。

たまたまSNSで相談を聞いてくれるNPOの情報を知れたから、助けてもらえた。

たまたま無料で勉強を見てくれるサポートの情報を知ったから、子どもの受験がなんとかうまくいった。

たまたま、じゃなくて、それが当たり前になるような社会をつくっていきたいです。

それが「ラッキー」で未来を切り拓くことができた自分の役割かなと。
みんなで一緒に、そんな社会をつくっていきましょうね^^

以上、お父さんの命日に今後の意思表明を兼ねた投稿でした!ちなみに1ヶ月後の6月28日は僕の32歳の誕生日です^^

残り1ヶ月の31歳を全力でやり切ってやろうと思います。

そんな僕の31歳最後のイベントがこちら!

「ひとり親家庭の子どもたちを取り巻く問題」について理解を深める活動説明会

「たまたま」を「当たり前」に変えていくために、まずは1人でも多くの方にひとり親家庭の子どもたちを取り巻く問題について知っていただきたいと思っています。

「ひとり親家庭の子どもを取り巻く問題について、時間を取って話を聞いてみたい。」

「自分にも何かできることがないか、考える機会が欲しい。」

そんな思いをお持ちの方におすすめのイベントです。

ぜひお越しください!

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