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Leica D-LUX8 ファーストインプレッション

ファーストインプレッション

サブ的に使えて、動画もいざとなれば撮れて、画角も自由度がある小型のカメラが欲しいと思っていたところにD-LUX7からモデルチェンジして発売されたので、Leicaの新型コンデジ導入。

発売前に際に少し触って幾つかの気になる点もあったので保留していたのだが、遅れながら8月上旬に注文して先日一ヶ月かからず手元に到着した。人気商品は値段の差は若干あるけどLeicaの店舗が一番早いと思う。

コンデジの購入は、SONYのRX1を発売日に購入して以来なので12年ぶり。

今メインカメラは、Leica M11-P と M10 Monochromの二台体制で満足していて、不満はない状況だが、このサブ機は結構迷走していてここ数年入れ替えが激しい。

Leica T\TL2に始まり、Leica CLに落ちつていたと思ったが、結局最近手放してしまった。CLはとても良いカメラで、動画も撮れてAPSCセンサー、EVFもまずまずでメカニカルシャッターも1/8000と写真を撮る分には十分すぎるカメラ。ただ軽さと大きさ優先でパンケーキレーズのElmarit TL 18mm f2.8 の専用機になっていて結局持ち出し回数が少なかった。

D-LUX8は、バッテリー込み397gと超軽量の4/3型マイクロフォーサーズCMOSセンター、Vario Summilux f1.7-2.8/10.9-34mm ASPH.(35mm判換算24ー75mm相当)搭載のコンデジ。マクロモードは24mm側で最短3cm。

LEICA D-LUX8

D-LUX7まではPanasonicのコンデジLX100系の完全OEM的な存在でボタン等含めてLeicaのカスタム部分はほぼ無く、購入したことは一度も無かったがD-LUX8はボタン配置、ファームウェアの設計思想含めてLeica のQシリーズやMに非常に近いカスタマイズが行われている。デザインもミニQといった感じで見栄えも良い。

唯一デザインで気になっていたのはこの繰り出しレンズ。
仕様的な制約やコンパクト設計のため仕方がないのだろうが、デザイン面とズームの画角変更速度の点で若干マイナスポイント。この点が気になって注文を保留していた。
ただ見栄えどうなのって感じだったが、実際手元に来て、オートレンズキャップをつけたら意外と気にならなくなった。オートレンズキャップに厚みがある分デザインを隠せているのかもしれない。

35mm換算 24mmの広角側すでにこの繰り出し


35mm 換算75mmの望遠側

ファインダーは、OLED有機ELの解像度236万Dot、60fps、倍率0.74とまずまず。
RAWはDNG対応。12Bitは微妙なところだけど、m4/3センサーと搭載している小型の基盤を考えればこのあたりが妥協点なのかな。
SDは、UHS-Ⅱ(推奨)とのことで、UHS-IIカードを用意。

私がLeicaを使う一番の理由のシンプルな操作性。D-LUX8もMやQを継承している。写真を撮るために集中することができる。ボタンが多くてダイヤルがたくさんあるカメラが苦手で、このシンプルさが潔くてとても気に入っている。

レンズに絞りとMF、カメラ上部にシャッターダイヤル、露出やISO用ダイヤルとシャッターボタン、これがあれば必要十分。
背面もかなりスッキリして、PLAYとMENU、FNボタン2つに十字キーのみ。
これだけで良いと思う。

D-LUX8背面ボタン


本体に内蔵できなかったためかストロボは別付属。

Leica CF-D。超小型のストロボ。これはこれでありがたいかも。普段は使わないが、いざという時に取り付けて使うことができる。ガイドナンバーISO200で10。バッテリーも必要ない。

小型ストロボCF-D


写真の画角設定は、コンデジやm4/3でお馴染みの4:3にするか、3:2にするか悩むところだけど、最初は慣れた画角の3:2に設定。
m4/3型CMOS 2177万画素センサーだが 、実際の有効画素数は1700万。4:3の場合1680万、3:2の場合1620万画素となる。

最初のセッティングで気になった点

いわゆるマイナス点。

シャッターダイヤルが1/2000までしかない。カタログ上メカニカルシャッターは1/4000対応と書かれているが、なぜか1/2000までしか無い。電子シャッターは1/16000まで対応。

ファームウェア1.0において、Sモード(シャッター優先の1/2000にダイヤルを回す、絞りはA)は、メカニカルシャッターのみにして液晶画面上のシャッター速度設定値は1/2000から変更でき、最大1/4000の写真が撮れる。

Mモード(シャッターのダイヤル1/2000、絞りは1.7~4以下)にすると、メカニカルシャッターのみにしてもシャッター速度設定値は最大1/2000のままとなる。
絞り4.0以降に設定すると液晶画面上から1/4000に設定できる。

絞り4.0以降でないと、メカニカルシャッターの1/3200や1/4000は使えない仕様らしい。

この機種、絞り値でシャッター速度の制限が変わるレンズシャッター搭載となる。
ストロボ同調も全速の1/4000まで対応と仕様書に書いてある。
そうなると、先に紹介したCF-Dのガイドナンバー10でも日中シンクロが結構使える機種になると思う。


(一部訂正及び追記)
メカニカルシャッターオンリーに設定を変えても液晶画面から1/2000までしか設定できないので制限事項のように見える。
カタログ誤記?もしくはシャッターの仕様上は1/4000まで対応しているが、使えない?

ズーム位置の記憶がない。電源ON/OFFで常に広角側に戻る。これはD-LUX7ではあった機能らしいが、最後に使ったズーム位置は記憶して欲しい。あと24/35/50/75mmぐらいのよく使う位置へショートカットできるステップズームボタンも欲しい。
物理ダイヤルはともかく、ズーム位置はファームウェアのバージョンアップで何とかなりそうなので今後に期待しておく。

今の所、この2点ぐらい。

来週以降、いつもの新宿や青山で使えば感覚がわかってくると思う。

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