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椎葉村図書館「ぶん文Bun」

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小宮山剛が「クリエイティブ司書」としてデザインした秘境・椎葉村の図書館「ぶん文Bun」について書いた長めの記事はこちらに上げます!
運営しているクリエイター

#わたしの本棚

どうして本棚がジャングルジム?(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

最近「この本棚はどこで発注したんですか?」とお客様にお尋ねいただくことが多い。そんな椎葉村図書館「ぶん文Bun」です。 (オリキャラのコハチローさんのTwitterをどうぞ↓) 椎葉村図書館「ぶん文Bun」の本棚は「図書館と地域をむすぶ協議会」さんを通じて東組さんに制作をお願いした、完全オリジナル製品です。 他にも愛知・瀬戸市立図書館さんなどで図書館には導入されていますが、これだけの規模を図書館にまるっと展開しているのはぶん文Bunだけです。 大学図書館や都市型の巨大図

仕事で大切にしていることは?(クリエイティブ司書に訊く)

小宮山剛のInstagramで展開している「クリエイティブ司書に訊く」。 今回は、クリエイティブ司書として仕事上大切にしている価値観というか、方策なようなものについて書きます。 📚我が仕事の価値は「コスト」か「投資対象」か?私がクリエイティブ司書(元々は椎葉村地域おこし協力隊のミッション)の仕事として椎葉村から与えられたのは「新しいブックスペースの立ち上げと運営」でした。もちろんこれを淡々とこなすだけでもけっこう大変なのですが、厳しい目でみれば、それだけでは自分の仕事は「

いちばん大変な図書館仕事はなに?(クリエイティブ司書に訊く)

クリエイティブ司書の仕事内容は一般的な図書館仕事~広報ディレクション・観光案内まで多岐にわたりますが「図書館仕事で一番大変なのは何?」ということは、図書館業界の方からたまにお尋ねいただきます。 クリエイティブ司書がどういう思いで棚をつくっているか、棚づくりの思想はどんなものか。ご覧になりたい方は下記記事などご覧ください。 全国ほとんんどの図書館で採用しているNDC(日本十進分類法)は椎葉村の図書空間にふさわしくないと考え、独自の分類方式を構築しました。ここを訪れる方が最も

椎葉村図書館「ぶん文Bun」にしかない棚は?(クリエイティブ司書に訊く)

📚椎葉村図書館「ぶん文Bun」にしかない棚図書館で棚づくりをしていると「これはウチにしかないなぁ~」と思うことがあります。 むしろそんなことだらけなのですが(大丈夫か?)、今回はその中でもとりわけ特別なひと棚をご紹介します。 📚そもそも全部特注品「ぶん文Bun」だけの…というと、ソフト面での工夫もそうなのですが、そもそもハード面からみても、椎葉村図書館「ぶん文Bun」の棚はすべて特注品。「椎葉の、椎葉による、椎葉のための」本棚なのです。 この「エディット・キューブ」と呼