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椎葉村図書館「ぶん文Bun」

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小宮山剛が「クリエイティブ司書」としてデザインした秘境・椎葉村の図書館「ぶん文Bun」について書いた長めの記事はこちらに上げます!
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クリエイティブ司書ってどうしたらなれる?(クリエイティブ司書に訊く)

今回の記事は、僕のInstagramでお尋ねいただいた御質問にお答えするものです。 ストーリーで御質問を募集したところ「クリエイティブ司書ってどうやってなるんですか?」とご質問をいただきました。ありがとうございます。 僕の気持ちとしては、 などと言いたいのですが、そういうわけにもいきません。まず第一に「クリエイティブ司書」とは自分で名乗っているアヤシイ肩書ではありません。 (じゅうぶん怪しいけど・・・) 📚クリエイティブ司書ってどうしたらなれる?こうしてうちの図書館の

第13回積読読書会告知+第12回積読読書会レビュー

第12回積読読書会にご参加いただきました皆さま、ありがとうございます。クリエイティブ司書・小宮山剛が主催する積読読書会にご参加いただいた方の延べ数は102名となりました! こんなにアヤシイ読書会がかれこれ1年も続き、100名以上の方にご参加いただけるなんて、いったい日本はどうなってるんでしょうか素直に大変うれしいです。 📚第13回積読読書会は3/25金曜日開催 第13回積読読書会の開催は2022年3月25日金曜日の19時30分からと予定しております。下記開催要項とスケジュ

第12回積読読書会告知+第11回積読読書会レビュー

第11回積読読書会にご参加いただきました皆さま、ありがとうございます。クリエイティブ司書・小宮山剛が主催する積読読書会にご参加いただいた方の延べ数は94名となりました。次回、もしかすると100名様に到達するかもしれません! 📚第12回積読読書会は2/15火曜日・早めの時間開催第12回積読読書会の開催は2022年2月15日火曜日の19時30分からと予定しております。下記開催要項とスケジュール感をご確認いただきましたら、お申し込み用のGoogleフォームから参加のお申込みをお願

「クリエイティブ司書賞」にて図書館を愛するコピーを募集しました!(たくさんのご応募ありがとうございます)

※2月21日加筆※ 2022年実施の「クリエイティブ司書賞」は募集を締め切りました。たくさんのご応募をありがとうございます! ********** クリエイティブ司書の小宮山剛です。この記事は、第166回芥川賞・直木賞の受賞作が発表された翌日に書かれています。 実はここ2年の間、椎葉村図書館「ぶん文Bun」のクリエイティブ司書・小宮山としても「クリエイティブ司書賞」なるものをひっそりと発表してきました。今回も例年通り冬の芥川賞・直木賞発表翌日に第3回の発表・・・ では

第11回積読読書会告知+第10回積読読書会レビュー

積読読書会もついに10回の開催を果たしました・・・! これまでご参加いただきました皆さまの延べ数は86人。まだまだご新規の方が増えているという有難い状況です。いつも怖がらずに積読読書会へご参加くださります皆さま、大変ありがとうございます。 📚さぁ、2022年も積むしかない(第11回積読読書会について)誠に遺憾なことに・・・いえ好ましいことに、2011年の12月末だというのに積読は減りそうもありません。つまり、2022年も積むしかないのです。さっそく年明けに第11回積読読書

懐かしき「妖し」がここに ー遠藤由実子さん『うつせみ屋奇譚』ー

Twitter上で出会った本が素敵だったので、感想を認(したた)めました。遠藤由実子さんの『うつせみ屋奇譚:妖しのお宿と消えた浮世絵』という、愛のある怪異・冒険小説です。 うつせみ屋奇譚:妖しのお宿と消えた浮世絵(遠藤由実子) 私たちはいつ「妖し(あやし)」への親しみを忘れてしまったのだろう?「大人になったら」と言うのは簡単であるけれど、それはいったいいつからのことだろう? 遠藤由美子さんの『うつせみ屋奇譚』を知ったのは、Twitterでのことだった。たしか柳田國男のこ

本は本屋さんで買ってほしいという図書館員の気持ち

昨日、小宮山剛が「クリエイティブ司書」として勤務している椎葉村図書館「ぶん文Bun」にて特集棚「自分じゃ買えない本」を公開しました。 ↑柊風舎さんの本を中心に濃厚な棚となりました↑ ・・・上記の記事の中で「自分じゃ買えない本」にちなんで「本は本屋さんで買ってほしい」という気持ちを書いていますので、下記に引用します。 椎葉村図書館「ぶん文Bun」の選書方針としては、ベストセラーの副本をたくさん仕入れたり(複数同じ本をもつことを図書館用語で「副本」と言います)、最新のビジネ

意志あるところ本あり。

※本記事は小宮山剛ホームページ「雨読につぐ雨読」からの転載です。ところどころリンク抜けなどがあり畏れ入ります。 Where there is a Will, there is a Way. (意志あるところ道あり。) これは我が母校、東福岡高校高等学校でも校訓に使われている金言です。有名ですよね。 今回はこれになぞらえて、椎葉村図書館「ぶん文Bun」の選書に込められた「意志」の一端をご紹介したいと思います。 「選書」というのは、図書館の命とも言える作業です。これを疎か