見出し画像

[2019年 Xデザイン学校 ベーシックコース] #04 質的調査の価値分析

Xデザイン学校、第4回「質的調査の価値分析」の振り返りです。

KA法の価値モデリング

今回の授業の前準備として、前回のフィールドワークを元にメンバー各自でKAカードを作成し持ち寄りとしました。
KAカードの「出来事/心の声/価値」を書くにあたり、まず最初に迷ったのは写真内に複数の登場人物が存在するため、誰の視点で書くべきか、でした。撮影側の視点なのか被写体側なのか。改めて自分が書いたKAカードを見直してみると、すべて撮影側の視点になっており、撮影者が男性だったことが大きいと思いますが思考に偏りがでてしまっていたので反省点です。考えられる複数の視点からの考察を比較し、自分の目を通してではなく、いかなる対象にも本人になりきる見方が必要だと感じました。
また、他グループのアウトプットから「その視点もあったか〜」という気付きも多く、自分の思考パターンと比較できてとても刺激になります。

価値マップの作成

1. KAカードをグルーピングし「〇〇する価値」としてラベルを付ける。
次にメンバー各自で用意したKAカードをグルーピングしてラベルを付け、価値マップを作成します。
ここでの躓きポイントは、1つのカードに複数の価値がイメージされてしまったこと。そのため、どのグループに属すべきかで意見が割れがちでした。対象者にちゃんとインタビューできていれば良かったのかもしれません。(もしくは価値の数だけ同じKAカードがあっても良いものなのだろうか)
この部分が実際とズレてしまうと、あとに続くインサイトの抽出や概念化に大きく影響しそうですね、、

もう1点難しく感じたのがラベルの付け方。グループごとにつけるラベルの解像度が異なっていたため、その後の構造化がなかなかうまく行かず、構造化とグルーピングを行ったり来たりするハメに。

2. 中分類したものを構造化。グループ間の関係性を整理
自分たちのチームでは、どのタイミングで価値が発生するのか、という視点から「撮影→見返す/チェック→使う/楽しむ」と時間軸に沿って構造化してみました。中分類ラベルの捉え方によっては全く違う構造になり得るので、メンバー間での目線合わせは大事だったと思います。

構造化に必死でインサイトの抽出まで意識が向いていなかったことに先生からツッコミを頂きつつ、自分たちのグループでは写真/動画の記録は撮影時ではなく撮影後に楽しむところに価値があるのでは、というインサイトを得ました。

パターン・ランゲージによるUXパターン/概念化

価値マップで抽出した「価値」を元にUXシートを作成
ここで概念化するためにパターン・ランゲージを使用します。
ポイントとなるのは問題の捉え方。あるべき姿(Vision)と現在の姿との(Gap)。

まずは個人ワークでUXシートを作成。中分類したグループを1つ選択。
そのグループには2つのKAカードが属していましたが、ひとつのUXカードとしてどのようにまとめるかがわからず、結局1つのKAカードを選択してシートを作成してしまいました。グルーピングして抽出された価値を有効活用できずだったので、うまい方法があるのか、別途考える必要がありそうです。

各自作成したUXシートを並べ、サービスの検討に入りましたが全然コレといったものが出てこない。。
毎回迷い込んだのが「それって便利だよね」という視点。UIデザイナーとしての日常業務の中では「使いやすさ/利便性」という指標で動いているのでその思考が染み付いてしまっているようです。。業務以外でも少しずつ「それに意味はあるか」そして「できなかったことができるようになったのか」に思考を変えていきたい。
結局、2つのUXシートの共通点から新たにVision/Gapを定義しなおし、概念化したところでなんとかサービスを導き出せたように思いました。

次はユーザーインタビュー。昨年のビギナーでうまいことできなかった記憶が蘇ります。。次回もよろしくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?