ソロキャン初体験記
初めてソロのキャンプに行ってきた。
ソロキャンプの装備は、ネットで集めた。googleで検索しても、業者が情報を適当にまとめられたサイトしかみあたらず、個人がグッズを紹介しているYoutubeの動画がもっとも参考になった。動画では、始めはディキャンプや他の人と一緒に行くのがよいと言っていたが、一緒に行く人なんていないし、車を往復運転とテントの設営、片付けを一日でやるなんて無理だとおもった。なので、一人でテント宿泊。
キャンプ自体はできた。が、反省すべき点が非常に多かった。なので、動画やネットの情報を参考にして実現したソロキャンプの感想として記載したい。
まずは失敗点から
焚き火台(上の写真参照:サイズ比較用のCD含む)。私持っているのは、Youtuberが勧めていたB6より少し大きい程度の「折りたたみコンロ バーベキュー 焚火台(Yoler )」だ。持ち運びが便利ということで買った。本格的にやるわけじゃないから、小さいもので良いよねと思って買ったものだが、本格的にやらないから小さいものでOKというのは間違っていた。
この焚き火台、肉が焼けたりと使い勝手は悪くないが、そもそも使うまでが大変だった。
つまり、キャンプ場で売っている薪は、そのまま入らなかったため、薪を小さく切る必要があった(薪のサイズは一番上の画像参照)。
薪を半分に切るためにノコギリなどが必要だった。できれば、薪を縦に割るために、斧やナイフもあった方がよかったかもしれない。
初心者だったので、ノコギリや斧は持ってきておらず、ナイフはVictorinox の十徳ナイフしかなく、薪をなんとかできるものではなかった。
どうしようかと呆然としていたが、困ったら受付でレンタルという先人の教えを信じ、受付でこれらのものをレンタルしているか聞いたところ、レンタルはしていなかったが、ノコギリを貸してもらえた。受付が閉まるまでの間だけノコギリを貸してもらい、ひたすら薪を半分に切っていた。
切り終わった後はすっかり日が暮れていた。暗い中で食事やたき火のための火起こしなどの作業をすることになった。
この焚き火台は、ナイフやノコギリを持っている人が、荷物を小さくするために使うべきで、これらを持っていない初心者が使うべきものではなかった。
キャンプから帰ってきた後に、Youtubeで初心者用の焚き火台を検索してみると、他のYoutuberはけっこう大きめの(薪がそのまま入りそうな)焚き火台(ユニフレームやピコグリルの焚き火台等)を勧めていた。
小さい=初心者向けではない。
明かり。持って行ったのはLEDランタン二個。具体的には、GENTOSのEX-134D(単3乾電池4個)と、カーディーラーから点検の際にもらったもの(単3乾電池3個使用、あまり明るくない)だ。
上述のようにノコギリで薪を切っているうちにすっかり暗くなった。
さっそくLEDランタン二個で明かりを着けた。一個を机の上に常備し、もう一個を見ている場所に応じて置き位置を変えて使った。しかし、机の上の置いたものは机に載っているものがギリギリ分かる程度で、机外の周囲に明かりが広がらなかった。
隣の区画のキャンパーが、1.5mくらいあるランタンスタンドに、オイルランタンを付けて自分のスペースほぼ全域を照らしていた。
一方、こちらはカーディーラーからもらったランタンは机の範囲を照らす程度で、GENTOSのEX-134Dはそれより明るいが1~2m程度しか明るくなっていない。それも手で持って頭上から照らせばの話だ。そのおかげで夜は本当に苦労した。例えば、夕食だ。
夕食として用意したのは、(お湯を注ぐだけでできる)カレーメシと、キャンプ場近辺のスーパーで買った秩父名産の味噌ポテトと、リブロース。リブロースの味付けだけは事前に仕込んでおいた。
こんな簡単な食事でも暗いために苦労した。まずは暗くて肉が焼けているかどうかがわからない。カレーメシにお湯を注ぐ際に、暗すぎて、お湯がどの程度入ったか把握できず、結果としてお湯を入れすぎて、カレーおかゆになった。
その夜は、LEDランタンを頭上に配置できないから、周囲を明るくできなかったと考えていた。このため、次に行くときはLEDランタンを頭上から照らせるように、タープを購入して、タープのポールに固定するか、ランタンスタンドを購入すべきと、心に決めていた。
しかしながら、キャンプから戻ってきてからは、そもそもLEDランタンの照度が足りなかったのではと、考えを改め始めた。そもそも机の上に置いた際に、机の上しか明るくならないなら、ランタンで頭上から照らしてもそれほど周囲は明るくならないのでは?
ネットで調べてみると、キャンプの照明は1000ルーメンが基準とのこと。持って行ったGENTOSのEX-134Dは210ルーメン。もう一方のLEDランタンはそれよりも全然暗い。
というわけでそもそも光量が足りなかったと思い至った。さっそくアマゾンでLUMENA7をポチった。
セリアのミニトング(MINI BBQ TONGS)。
動画で勧められていたので買ったが、使いにくかった。多分、焼き肉だったら耐えられたけど、リブロースだったので耐えられなかった。リブロースを挟んだ瞬間にわかる、駄目なしなり方。挟み切れず、すぐにリブロースが落ちた。本当に駄目だった。焼き肉専用で他のものを挟むために使えるものではなかった。秩父の名物、味噌ポテトも駄目だった。だからこの話はここで終わりだ(画像はミルクキャンディーを挟んだところ)。
ウィンドシェード。ガスコンロ用のウィンドシェードは持って行かなかった。幸いに風は吹いてなかったので、コンロでお湯を沸かせた。が、朝、コンロに火を付けると、朝日で周囲が明るすぎて、火が付いたか否かは目視で確認できず、音で判断するしかなかった。正直、風で消えたら、消えた気づける自信は無いし、そもそも風を防ぐためのものは持つべきだった。
マクラ。マクラは必須ではないと判断して、持って行かなかった。マットと寝袋で寒くはなかったものの、なかなか眠れなかった。家と環境が違いすぎたせいだろうか。あまりに眠れなくて、ジーンズをタオルで巻いて即席マクラを作ってみたものの、低くすぎててマクラとしては使えなかった(それでもないよりましだが)。マクラ用にもっと衣類を持って行くか、膨らませるタイプのマクラくらいは用意すべきだった。
タープ。もちろんタープは、雨が降ってなかったり、日差しが強くなければ、必須というわけではない。今回、ソロキャンプ初めてで最低限度必要な装備というコンセプトだったので、タープは購入しなかった。
が、キャンプ場に行くとわかるが、皆タープを付けてる。しかも、皆、タープとテントの皺は許しませんよとばかりに、きれいに張られていた。
そもそも10月末の平日に初心者がくるところでなかったのかもしれない。
他の皆は外で作業やくつろぐときはタープの下でだった。
そのため、一人ふきっさらしの野外で椅子に座りながらボーとしているとなんか、こう、ひもじい感じがするのだ。
他の皆のスペースではかなり装備が充実していたため、お手洗いや水場から帰ってきて、自分のスペースが視界に入る度に、車、テントの他に、むき出しで机、椅子、焚き火台が置いてあるスペースにもの悲しさを感じた。
タープは、雨風を防いだり、日差しを作るためだけではなく、人の視線を防ぐためのものだと覚った。
人の視線が苦手な私は購入すべきものだった。
が、帰ってきてから動画でタープの張り方を見ていると、(めんどくさそうで)やっぱりいいかなという気にもなった。
持って行って助かった物
車に積みっぱなしのコンテナボックス
机によし、のこぎりを使う際の台によし。
これが無かったらと思うとぞっとする。机として定番のキャプテンスタッグのアルミ ロールテーブル(M-3713)を持って行った。これは良い製品だと思うが、この机にガスコンロ(SOTO-310)を置くと、かなりスペースを取るよね。
というか、ガスコンロとして、OD缶が使われる理由の一つに、机の上のスペースを減らすためというのもあるに違いない。
CB缶を使うSOTO-310も良い製品だと思うが、OD缶を使うガスコンロと比べるとスペースを取り過ぎだ。
キャンプに行くまで、机と、机の上に置くものと、の間のスペースの関係には、気づかなかった。
コンテナボックスがなく、ロールテーブルだけだったら、机上のスペースがなくて、食べ物を地面に直置きしたり、机の上のものを色々ひっくり返していた可能性が高い。それと、せめてレジャーシートは持つべきだった。
うちわと火ふき棒(100均)。焚き火台の火を調整するのに重宝した。小さい焚き火台に、大きい薪だったためだと思うが、火加減のコントロールに苦労した。火が弱くなってきたときに、大きな薪を入れても、追加した薪に火がつかず、なんどもなんどもうちわを扇いだ。
焚き火台に入れるために半分に切ったが、細かく火の調整をするために、もっと薪を細かく割るべきだったとおもう。
あるいは、大きい焚き火台なら、ここまで必要なかったかもしれない。
「というか、たき火が消えないようにするのって大変だね。焚き火台がもっと広ければ、消えないように気を遣うのが楽になるのかな」というメモを当日に書き残したほどだ。当日は、薪をもっと細かくするという発想までは至らなかったし、至ってもナイフや斧がなかったので出来なかった。
たき火はしんどいという思いだけ残った。
着火剤
使ったら負けっぽいとは思ったものの、念のために100均で買っていった。が、無かったら火がつかずにキャンプ失敗に終わっていた可能性がある。
火口としてフェザーを作るという動画は見たが、割り箸を持って行かなかった。薪でフェザーを作ろうとしたが、十徳ナイフでは無理だった。
あまりに着火剤で火を付けるのが簡単だったので、次は着火剤は最終手段として用意した上で、他に火口を得るためのグッズを持って行きたい。
次はもっと快適なソロキャンプライフを送りたい。
ただ、キャンプ場にもよるだろうが、ソロキャンプだからといって自然の中に自分が一人というわけではなかった。
夜でもまわりから人の声が聞こえるので、あまりソロ感がなかった。カプセルホテルよりは静かだが、普通のホテルの部屋と比べると人の気配が騒がしい。許容範囲ではあるものの、もっとソロ感があるキャンプ場も探していきたい。
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