南極の海を再現!?

港区立子ども中高生プラザでの水圏リーダー養成講習会最終日。今回は,最終回ということもあり水圏リーダー養成講習会に参加している学生たちもスキルが向上してきました。このアクティビティでは,水の密度の違いがどのような現象を引き起こすか理解することを目的にしています。

 「先生,子どもたちが素敵な作品を作りました!!」と学生が私に報告してくれました。(私)「うまくできたねー。どうやって作ったの?」(小学生)「塩分が濃い水色の水,薄い塩分の薄い水,そして真水をスポイトで加えました。」

 塩分の違いによってこのような層ができるのは,港区の運河や河口域で起きています。また,南極海でも,低温で高濃度の海水が沈み込み「南極底層水」を生成します。このコップの様子は,まるで南極の海底の様子を再現しているように見えました。

 ところで,「南極底層水」は,世界の海の中で最も低温で高濃度の海水です。「海洋大循環」(2000年かけて太平洋,大西洋を循環)を駆動する原動力となっています。しかしながら,最近の地球温暖化によって塩分が薄くなっていることがわかってきました。https://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/quest/20181012_2/index.html  現在,東京海洋大学では,南極海での様子を明らかにするため,毎年学生を乗船させ本学の研究練習船「海鷹丸」を派遣し,調査研究を行っています。こちらのCFもご覧ください。https://readyfor.jp/projects/nankyoku_fish ご支援のほどどうぞよろしくお願い致します。

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