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ブルーエコノミーを志向した循環養殖システムと評価方法の確立の成果報告会

12月26日,国立台湾海洋大学で開催されたコンファレンスが無事終了しました。この会議は,台湾海洋大学と東京海洋大学で2年間実施した研究「ブルーエコノミーを志向した循環養殖システムと評価方法の確立(Establishment of Circulatory Aquaculture and Evaluation System Aiming for Blue Economy )」の成果報告会です。

OECDによりますと,ブルーエコノミーとは,海洋に関連した持続可能な経済活動を指し,2010年の1.5兆ドルから2030年には3兆ドルの産業規模が見込まれています。ブルーエコノミーとして有望視されている産業として,1つ目が海洋再生可能エネルギー,2つ目が養殖産業です。

今回は,持続可能な養殖魚生産と消費のあり方についての研究を行いました。結論としては,持続可能な循環型の養殖の有効性が確かめられたこと,そして消費者が養殖魚をどれだけ理解しているが養殖魚の価格に大きく影響する可能性があることが明らかになりました。発表の様子は,Facebookをご覧ください。また,研究内容については来年国内外の各種学会において発表する予定です。

本研究には,8名の東京海洋大学の研究者および各研究室に所属する学生,博士研究員による研究と,水圏リーダー,教員養成課程による学生によって授業実践が行われました。また,東京海洋大学に隣接する港区立港南中学校の校長先生をはじめとした教職員の皆様,そして308名の全校生徒の皆さんにご協力いただきました。また,循環型養殖魚は,台湾のFortune Life 株で製品化されたティラピアを使用しました。台湾海洋大学のNan 副学長をはじめ教職員,学生の皆様にも研究・運営にご協力いただきました。本研究は,JSPS日本学術振興会の二国間交流研究事業(台湾・日本)として実施されました。この場をお借りしまして,皆様に感謝申し上げます。


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