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葉巻

写真は山口県長門市の仙崎にある青海島にて。

私は、いつの年かの有馬記念に負け、隣町の亀戸駅の近所のバーで、ヤケ酒ついでに葉巻を吸ったのが始まりです。決して良い飲み方ではありません。

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ただ、そのときのバーテンダーさんに詳しく教えてもらって、それまではゴッドファーザーよろしく「渋い男の世界」という印象でしたが、けっこうカジュアルなんだなと感銘を受けました。当時ちょうど海外出張が多かったので帰国時に免税店でいくつか買って帰って、自宅近所の荒川沿いで吸っていました。葉巻歴8年。タバコは吸いません。

私が最も好きな銘柄は「モンテ・クリスト」です。コレは最もメジャーなブランドと言って過言ではなく、世界で最も売れている銘柄とのことです。

ほかにも有名なのは「コヒーバ」「ロミオ・Y・ジュリエッタ」でしょうか。これらの所謂「プレミアムシガー」は大抵キューバ産で、生産方法も規格があるそうで、味にブレなくどれも美味しいです。その中でも上記のモンテクリストは値段も低価格で求めやすく、煙や味わいもシルキーで上品だと思います。ワインで言うと白ワインと例えられるのはうまい表現で、入門から入って最後に戻ってくるところ、というような位置づけだと思います。

「葉巻は高そう」というイメージはあると思います。もちろん一般のタバコに比べると一本あたりの値段は高いのですが、もはや別物として認識したほうが良いと思います。例えば上記のモンテ・クリストのNo.4は90~120分くらい吸うことになります。No.5なら60~90分くらいでしょうか。「ちょっとした休憩にタバコ」というものではなく「しっかりと時間を作ってガッツリ吸い込む」という体制づくりも大事になります。

構造上も葉巻とタバコは異なります。葉巻は単純に葉だけを巻いたものです。タバコはそれを燃焼しやすいように細切れにし紙で巻き、フィルターを通します。葉巻にはフィルターがありません。なので煙は肺に入れず口の中で吹かすだけになります。これだけでも十分、葉巻を楽しむことができます。

さて、どこで吸うかですが、基本は外で吸ったほうが良いです。バーでシガーを置いている店ももちろんありますが、私の場合は買って外で吸っています。多いのは家のベランダですが、ちょうど小倉から下関方面の海が見えますので、ゆったりとした時間を過ごすにはちょうどよいです。または、天気の良い日などは近くの防波堤で吸うこともあります。試したことはないですがキャンプなど森の中で吸うのも良いと思います。とにかく空気が綺麗であることが大事です。確実に室内よりも屋外のほうが美味いです。

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吸うために必要なのは「ライター」と「ハサミ」です。一応専用の器具はあるのですが、私は普通の100円ライターと文房具のハサミを使っています。ハサミはともかく、ライターは火力が強いほうが表面を均一に短く焼けるので良いとされています。しかしながら私はそこまで気にしていません。ハサミは吸う側を切るために使います。

それよりも重要なのは「葉巻は生モノ」ということです。買って持ち帰るとき、持ち帰ってから気をつけましょう。まず湿度のコントロールが大変重要で、これはプロでないと無理です。なので買うときはなるべく空気を密閉できるものに入れてください。ジップロックなども便利ですが、翌日吸うならサランラップできっちり巻いてもらっても良いです。そして外の空気に触れたらその日のうちに吸います

ちなみに最も良い状態は、葉巻をつまんで弾力を保ちながら少し潰れるくらいで、葉が割れない状態のものです。少し湿気をはらんでいます。パリパリのものは最悪の状態です。ちなみに最高の状態は、表面に薄く小さな白いぶつぶつが生じています。これはカビです。この状態はちょうどよい湿度と温度になっており、その瞬間のものを選べれば最高です。

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葉巻を数時間というのは大変贅沢な時間です。1〜2時間ほど、ゆっくりコーヒーでも飲みながら色々と考え事ができます。私はこのとき、これからの人生や仕事などを考えたりします。細かいことというよりは、デカイことを考えることで、吸い終わったときには、兎にも角にもモチベーションだけは上がっている状態になります。

葉巻は1時間2時間をゆっくり過ごさせてくれるだけの「何か」があるのですが、これはおそらく「ニコチンに酔っている状態」だと思います。この後に運転などは避けましょう。また、匂いはなかなか強烈なので、外で吸うほうが良いと思うのはそのためでもあります。吸い終わったら、可能であればシャワーを浴びるほうが良いです。歯磨きも忘れずに

シガーを始めるなら、今はネットでも売っていますが、私は最近まで近所のデパートの紳士服売り場で買っていました。意外に置いているようです。またはシガーを置いている店で買わしてもらっています。東京に住んでいる時代は、浅草のかっぱ橋商店街の裏にある「シガーカフェLWAN」で、葉巻について大変勉強させていただきました。LWANでは舞芸をされていると思しき着物を着た女性も葉巻を座れていました。単純に絵として「かっこいい」と思いました。

島国なので葉巻に関する気候条件も良いですので、もし機会あれば是非トライしてもらいたいです。

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