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初めてマネージャーになる時に習得するべきたった一つのスキル

ほとんどの会社、職種でマネージャーという役割は存在します。やりたいやりたくないに関わらず、組織的にマネージャーが必要となり、そこに成果を出しているあなたに白羽の矢が立ちます。

研修が充実していたり、マネージャーになる以前に色々な経験をしていて、満を持してなる人もいれば、そういう準備無くなる人もたくさんいます。満を持してなったとしても、そうでなくても、戸惑う人が多いという印象です。

マネージャーになる戸惑う

そもそもマネージャーとプレイヤーでは、成果の出し方が違います。プレイヤーは自分で成果を出すのですが、マネージャーは自分が成果を出さない(≒チームを成果に導く)のです。

自分が成果を出さないと前提を置くと、全くアプローチが変わることが判るのではないでしょうか。そして全く別のスキルが必要である、とも言えます。ただ、頭で理解していても、中々自分の習慣を変えられないのが人間というものです。プレイングマネージャーという言葉を使いながら自分が成果を出してしまう方も多くいます。

それはそれで成果が出れば良いという考え方もありますが、プレイヤーをしている時間はマネージャーの役割は全うしていません。短期的には良いのですが、人も育たつ自分も疲弊し、サスティナブルではありません。

その状態になったら、マネージャーとしてのスキルアップのチャンスと言えるでしょう。

初めてマネージャになる時に習得するべきたった一つのスキルは「目的地(目標)を設定するスキル」

マネジメントは奥が深く、様々な手法や考え方があり、一筋縄ではいきません。そうは言ってもはじめの一歩を踏み出す必要があるわけですから、自分が成果を出さない(≒チームを成果に導く)ための最初のスキルとは何かを考えてみましょう。

チームを成果に導くための一丁目一番地は、チームあるいはメンバー個人の目的地(目標)を設定することです。大阪に行きたいのか、北海道に行きたいのかでアプローチが違うのは判ると思いますが、仕事でも同様です。

当たり前のことだと思うのですが、実は2つ問題があります。

他人の目標設定以前に、自分の目標設定も難しい

私自身マネージャーや、マネージャーのマネージャーとしてやっていて思うのですが、マネジメントができる人は、自分の目標設定が上手です。自分の目標設定ができないと、他人の目標を設定することはできません。それは2つの理由があります。

1. 目標設定はスキルである - 自分ができないと他人の目標を設定できない

目標設定はスキルです。例えば、会社の目標管理制度がありますが、それに乗っかって目標設定をすればできるようなたぐいのものではありません。しかも、目標設定の方法を教わったり、目標を徹底的磨き続けるということをやったことがある人も多くありません。

そうなると、目標設定をしたことでの成功体験もなく、その意義もよく分からず、惰性で目標設定をすることになります。そうなると上達せずに、自分の目標設定スキルが上がりません。

自分自身の目標が立てられないと、他人の目標設定のサポートもできません。もっというと、チームの方向性やビジョン、ミッションみたいなものも視点を変えた目標ですが、そういうものも立てることができず、メンバーから「この組織はどこに向かっているかわからない」とか言われてしまうのです。

2. 目標は構造である - 文章で目標を書くのは難しい

多くの会社で行っている目標管理制度のフォーマットは、目標設定が文章になっているのではないでしょうか。文章だと何を書いていいか分からなかったり、冗長になったり、よくわからないと言われたり、自分でも何をかいているかよくわからなくなったりすることがあります。

なぜかというと、目標自体が構造的なのです。成果目標に行き着くためには、何がどうなってどうすればよいのかは構造的に整理できます。実は構造を文章で表現するには、かなり文章力が必要であり、コストがかかります。

ちなみにBalusを使うと目標を構造で表現しやすいので、よろしければお使いくださいませ。

目標が腹落ちすれば人は勝手に動き始める

よっぽどジュニアでなく、プレイヤーとしてある程度経験さえあれば、目標さえ腹落ちすれば自分で何をすべきかを考える動くことができます。そうなれば、定期的に目標の達成度や課題を議論するようにすれば良いのです。

さらに「目標は自ら設定すれば達成する確率が上がる」と言われているのですが、そのためにはチームやメンバーが自ら設定できるように引き出せるとより良いです。そうなると、2つ目のマネージャーとしてのスキルは相手から引き出す1on1のスキル、ということになるのですが、それはまた別の機会に書きたいと思います。


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