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【正しく知ろう】ポビドンヨードの知見まとめ

こんにちは、Tsuyoです!

今回は、

【ポビドンヨードの知見まとめ】

のテーマでまとめていきます。

最近何かと話題になっているポビドンヨード。

人によっては、
「初めて聞いた」という人も
少なくないかもしれません。

そこで、
話題になった経緯から、
ポビドンヨードそのものの知識まで、
詳しくまとめていきます。

■ポビドンヨードとは殺菌消毒成分


まず、
ポビドンヨードという言葉自体、
あまり聴き慣れないかもしれません。

ポビドンヨードは、
ヨウ素のアルコール溶液で、
世界中で使われている
殺菌消毒剤の有効成分です。

僕たちにも馴染みのあるものだと、
イソジンうがい薬があります。
独特なにおいと茶色の液体が特徴です。

※8/7現在、価格が高騰しています

血液検査の時に、
注射針を刺す場所に塗る
茶色い液体もコレです。

最近だと、
ポビドンヨードの代わりに
『CPCセチルピリジニウム塩化物水和物』
『グリチルリチン酸ニカリウム』を配合した、

透明で良い香りがする
うがい薬やきず薬も販売されていますね。

■一気に注目された経緯


そもそも、何故ポビドンヨードが
ここまで注目されているのでしょうか?

きっかけは8/4、
吉村大阪府知事が新型コロナウィルス対策で、
ポビドンヨードを含むうがい薬でのうがいを
勧めた事でした。

この発言には
一応の根拠はありました。

新型コロナウィルスの感染者に、
ポビドンヨードうがい薬でうがいをさせ、
その後、
唾液によるPCR検査をしたところ、
陽性率が減少したとの事です。

✔︎PCR検査とは?
 ウィルスの遺伝子を検出する検査。
 新型コロナウィルスは、
 主に喉や痰に存在するため、
 ここから検体を採取して行う。
 他にも、肺結核の検出でも使われる検査法。

■新型コロナウィルスにも効果はある


そんな
ポビドンヨードの殺菌消毒成分ですが、
新型コロナウィルスにも
効果はあるのでしょうか?

結論から言うと、あります。

7/20、
デューク・シンガポール国立大学の
ポビドンヨード成分の試験により、
新型コロナウィルスに対しても、
抗ウィルス効果がある事が発表されました。


■予防薬・治療薬としての効果は未知数


しかし、ポビドンヨードに
新型コロナウィルスを殺菌する効果はあっても、

・長期的に使用する事で治療効果はあるのか?
・予防の効果はあるのか?
・殺菌効果はどれだけ続くのか?
・その他の細菌や細胞への悪影響はないのか?

こういった点では、
まだまだ研究中の段階です。

殺菌消毒成分のみで考えるなら、
ポビドンヨード漬けになる必要がありますしね。

とても現実的ではありませんし、
何より、
ポビドンヨードの殺菌成分は
ヒジョーに強いため、
用法や用量は厳守しなければいけません。


うがい薬として市販されているものも、

『○倍に薄めて使用してください』

という注意書きが必ずあります。

これは、殺菌消毒成分が強く、
濃いと正常な細胞や細菌にもダメージを与え、
薄いと思うような効果が出ないからです。

どの薬もそうですが、
用法と用量は必ず守るようにしましょう。

■吉村府知事の発表の問題点


以上を踏まえて、
先の吉村府知事の発表で問題になったのは、
下記の2点です。

✔︎いかにも新型コロナに効くような文言で
 ポビドンヨードによるうがいを勧めた事

(=【効く】の定義がハッキリしなかった)
✔︎マスクの時のように、
 買い溜めにより品薄状態になり
 値段高騰・転売・医療機関への供給不足を
 考慮せず発言した。

(実際、うがい薬の値段が高騰しています)

主に、
マスクの時の二の舞の結果になる事を
考慮せず発言した事に、
苦情が殺到しているようです。

■結論:伝え方とタイミングが大事


ここまで、
ポビドンヨードについてまとめていきました。

正しい試験結果を早めに国民へ伝える事は、
必ずしも間違っているとは
言えないと思います。

しかし、
伝え方とタイミング、
どちらも考慮が甘かったせいで
大事になってしまった印象です。

僕としては、これをきっかけに
ポビドンヨードについて正しく学び、
焦らない程度に
入手を考えていけば良いと思います。

本当に必要としている人へ、
正しく物流される事を願います。


それでは、また
明日のnoteでお会いしましょう!

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