保育から林業。 徳島から島根へ。


 はじまして、今年度からヤモリーズ7期生としてお世話になります。中村春樹と申します。
今後よろしくお願いします。

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 自己紹介。これまでの事や津和野に来ることになった経緯を書いてみようと思います。
新潟県出身で、大学を卒業した後、工作機械製造の会社に4年間務めました。どんどん技術が身につく面白さはありましたが、納期や残業に追われ、心も身体も削っていくこの仕事を続けることに疑問を持ち、大学時代に子どもたちとキャンプなどをやっていたこともあり、『子どもと関わる仕事』に興味を持つようになりました。

 思い切って仕事を辞め、学生時代つながりのあった自然学校を転々として、住み込みでキャンプの手伝いなどをしていきました。子どもと関わるうちに、『子どもに寄り添う』『聴く』といったテーマを学びたいという気持ちが湧いてきました。

 そんなとき、徳島県に『聴く』を理念にしているようちえんがあること、そこに研修生制度(OJT)があることを知りました。ここだ!と思い、2019年4月に研修生生活がスタート。人生初の保育の世界に飛び込みました。

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 そのようちえんでは、子どもたちは「ありのまま」の気持ちを認めてもらいます。暴力的なことや破壊的なこと(行動)は止められますが、『辛い・悲しい・悔しい・怒り』といった感情や気持ちは、「そうだったんだね」と、ありのまま受け入れられ、認められます。共感的に寄り添い、耳を傾けてくれる存在がいることで、人が本来持っている成長や適応に向かう健やかさとつながることができる。そんな理念のようちえんです。

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 研修生の日々は、決まったマニュアルのない、まさに体当たりの日々でした。子どもたちは『自分のやりたいこと』を自由にのびのびと。スタッフも一緒に遊びながら子どもたちへの温かい関心を持って、また共感的に寄り添うことを大切して日々を送っています。
 僕にとって子どもたちは鏡のようで、次々と自分の課題を見せてきました。『止める』『遊び』『聴く』『共感』『主体性とは』『ケンカ』…ときに痛かったり、見たくなかったり、色々な形で次々に自分に降りかかってくるテーマ。ここまで自分が培ってきた見方や考え方をたっぷりと味わいました。子どもたちに試されながらも、また別の関わりを試してみて、それをふりかえったり聴いてもらったり、試行錯誤を繰り返す日々でした。当初やりたかった『聴く』『寄り添う』ことも自分なりにやってみて、子どもたちと2年間育ち合ってきました。

 そこで働く大人達はというと。子どもの気持ちを認めるには、まずは大人が自分自身の気持ちを認めることを大切しています。保育を終えると、毎日『日誌』というものを書きます。そこには日々の子どもたちの様子を書くと共に、保育を通じてスタッフが感じたことや思ったこと、終わってみた今の感じなどを自由に記してふりかえります。それを書くことで自分の中を整理してたり、”ああ、そう感じてたのか” と発したり認めることにつながります。繋がらないこともありますけどね。そんな風に、スタッフ間でも気持ちを聴きあったり、自分自身の今の感じをシェアリングすることを大切にしています。

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そんな徳島での日々を改めて大切にしたいと感じた出来事がありました。

 じつは先日、現場でぎっくり腰をやってしまいました。
林業は危険が伴う仕事。安全のためには心と身体の健康は不可欠。そう分かっていながらも少し無理をしたのか、作業後に片付けをしようと腰を曲げた瞬間の出来事でした。
 数日間仕事を休むことになり、「早く直して働きたい」「置いていかれるのではないか」「せっかくの3年間なのに」などなど、焦る気持ちが湧きました。そんな気持ちはどうするか? そんなときは見ないふりしたり、否定したりしちゃいましょう!! …うーんそれではやっぱり具合が悪い。そんなことも2年間で体感してきたことでした。
 焦り、不安。そんな自分の気持ちもそのまま受け入れて、自分の見方次第ではちょっと面白がっちゃうくらいに、まずは自分が認めてあげたいと思った先日でした。

 ようちえんの現場では、『聴くこと』をスタッフ間のミーティング、キャンプや保育のふりかえりでも行っていました。現場で自分がなにを感じたかなどをアドバイスや励ますこともなく、丁寧に聴き合います。私も少しですがカウンセリングの勉強をしていました。
 『ゆっくり話を聴いてもらう』『気持ちを認めてもらう』
 毎日忙しく過ぎていく日々の中、このために時間を割くのは、中々難しいかもしれません。
それでも日常の中に少しでもそんな時間があったら、きっと健やかでいられるのになー、なんて思ったのでした。

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 ざーっと!書いてみたら、ほとんど前職のことばっかりですね。林業を始めようと思ったきっかけ、津和野に来ることになった経緯がかけてない!
 手短に話すと、徳島の生活をしながら、僕は黙々と作業したり、技術な仕事をすることが好きで、得意だと自覚し始めました。自然の中で、大好きな山を守りたい。伐倒や道作りの技術を身に着けたい。津和野のことは、津和野から、徳島に研修生で来ている友人から紹介されました。
ざっくりとそんなカンジです。なんでもできるってかっこよくないですか?

軽い…こんな僕ですが、これからよろしくお願いします。



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