転圧

転圧比べ

 寒さに耐えきれず薪ストーブを買ったものの設置がなかなか進まない、5期生原田です。

 今回は「転圧」について書きたいと思います!私達は、凸凹な地面を機械によって締め固めることを「転圧」と呼んでいます。キャタピラで転圧すれば、キャタ転圧とかタイヤで転圧すればタイヤ転圧といった具合です。
 休憩中などにオペレーターの人と話をすると、キャタ転圧よりタイヤ転圧のほうがしっかり締まるとか、足で踏んでも同じぐらい締まるとかいう話を聞くことがあります。では実際、どの転圧がどのくらい力があるのかを計算してみました!

ー結果ー

計算式は、興味ある人以外には見にくい計算式なので、そこはあとから書くとして、結果を先にお伝えします。値「kg/cm²」は、1cm*1cmの正方形に○kgの重さがかかるということを示しています。

○ミニショベル(PC30UU-6)

キャタ転圧:0.28kg/cm²
ヤモリーズで所有しているミニショベルのうちの一つPC30UU-6のキャタ転圧。正確には接地圧のカタログ数値になります。

○キャタトラ(C30R-3)

空荷:0.21kg/cm²
積載:0.41kg/cm²
キャタトラは積載するとミニショベルの倍以上の転圧能力が有るようですね。これも正確には接地圧のカタログ数値になります。

○人の足

体重55kg 靴27cm
両足:0.09kg/cm²
片足:0.18kg/cm²
片踵:1.01kg/cm²
これは計算をしています。体重55kg、足のサイズ27cmの人が靴を履いた時を想定して出しています。踵に全体重を乗せれば上記の機械よりも力が加わるのは驚きです!

ちなみに、私の体重で計算すると・・・
両足:0.13kg/cm²
片足:0.27kg/cm²
片踵:1.60kg/cm²
片足立ちするだけで、ほぼキャタ転圧の変わりません!人間キャタ転圧可能ですね(笑)

○軽トラ

空荷:1.51kg/cm²
満載:2.18kg/cm²
軽トラ恐るべし!空荷でもかなりの転圧能力ありますね。ここに人と荷物が乗るのでより良い数字が出そうです。

どうでしたでしょうか?イメージしていたとおりの結果でしたかね?
道を付けた後は、タイヤで何度も通ることで締まった良い道になるんだなと再確認できました!

以上!5期生原田でした。
興味のある人は以下の計算も見てみてください!

○計算式

大げさに書くほどの計算はしてませんのであしからず・・・
では、今回求めたいのは圧力[Pa]ことパスカルです。
 Pa = N / m²
となっていますので、順番としては
①kg→N変換
②力の加わる面積算出(m²で)
③ ① / ②
という流れになります。めちゃくちゃ簡単です。
後はパスカルからわかりやすいKg / cm²に変換するためにgoogle検索で「Kg/cm2 変換」と調べればすぐに変換できますので、それで完成です。

(例)人の足
今回は55kgの人で足の大きさが27cmの想定で行いました。重さはいいとして力の加わる面積ですが、家にある27cmの靴の底をざっくり測りまして、縦30cm横10cmの長方形で計算しました。
①55 (kg) * 9.8 (m/s²) = 539 (N)
②0.3 (m) * 0.1 (m) * 2 = 0.06(m²)
③539 (N) / 0.06(m²) = 8983 (pa)
8983 (pa) = 0.09kg/cm²

という具合です。
本当は、2tダンプ車の圧力も出せれば良かったのですが、タイヤの接地面積を算出できなかったので、今回記事にはできませんでした・・・
軽トラの接地面積は、普通車のタイヤ接地面積がおおよそはがき4枚分という定説がありますのでそれを流用した形になります。
それでは、ほんとにこれで以上となります!



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