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「壊れない作業道づくり」in吉野

こんばんは(^-^)/
津和野ヤモリーズの有村です。
今回は先月の「壊れない作業道づくり」研修in吉野の様子を記事にしました。

昨年度の事業も終了し、束の間の休息を終えた4/17〜28日の2週間、奈良県は吉野の清光林業株式会社副会長である岡橋清隆氏のもとで「壊れない作業道づくり」を学びました。
基本的に津和野ヤモリーズでは、2年目を迎えたメンバーは吉野で岡橋さんのもと「壊れない作業道づくり」を学びに行きます。今回はラッキーなことに自分一人だけの研修で、岡橋さんにマンツーマンでご指導頂けました。贅沢!

研修初日に津和野名産のまめ茶と羊羹を手土産に少し緊張しながら待ち合わせ場所に向かうと挨拶もそこそこにさっそくバックホウに乗っての作業!笑
しかもいきなりヘアピンカーブの土留め工から。ただこれまでの1年間、グラウンダーとして土留め工は何回か施工したことがあるので意気揚々とバックホウに乗り込みましたが、これがうまいこといかないんですね。丸太をバケットで思い通りに動かすのさえまーー難しい!見てるのと実際にやってみるのとでは大違い!

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ヘアピンカーブの開設では土が大量にでます。そう言う場合には土を後ろに引っ張っていくのですが、ここでポイントなのは、ただ土を引っ張るのだけではなく、路面の凹凸、勾配を確認してバケットでならしながら引いていくこと!

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なんとかヘアピンカーブの完成が見えてきたと思いきや、切り面の土がポロポロと崩れている!?
そんなときは裏積み工を行います。これで切り面の補強に加え、時が経てば丸太の間に自生の植生が入り込み自然の法面に戻っていきます。

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↑これが数年経った後の裏積み工

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続いて洗い越し!
水の流れる谷に岩で土台をつくりそこにバラスを投入。そして木組みを行いまたバラスを撒きました。洗い越しでは水の流れる谷に対して直角に横切り、谷の入り口と出口を高くして谷の水が道に入ってこないようにすることが鉄則!

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作業道開設の目安として、次の路肩になる木をセンターに見て向かっていくと法面の土台を下からつくることができます。この写真でいうと、岡橋さんの右にある木をセンターに見て向かっていき、岡橋さんの足元が法面の土台になります。そこに盛り土をしていき、岡橋さんの持っている木の棒の角度で法面を作っていくとセンターに見ていた木がいつの間にか路肩の木に!!

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抜根作業はとても根気が必要!特に吉野のように太い木ならばなおさらです。バックホウでの抜根では、株の遠いとこから掘って掘って根を断ち切り、株がぐらついてきてからバケットで株を引っ掛くとボトッと落ちます。焦らずにじっくり外から攻めていく。いきなり本丸は取れないんですね。

とまあ少しではありますが「壊れない作業道づくり」研修in吉野の様子をお伝えしました。今回学んだことを津和野でしっかり活かし、壊れない作業道をつくれるよう日々精進していきたいと思います。岡橋さん、本当にありがとうございましたm(_ _)m

有村 望

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