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洗い越しに苦戦2


津和野ヤモリーズの尾沼です。以前「洗い越しに苦戦」で紹介した、崩壊してしまった洗い越しが岡橋さんのご指導の下改善され、完成に近付いてきました。表紙画像は現在の洗い越しの様子です。今回はここまでに行った、施工を順を追って紹介したいと思います。

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まず、山側の崩壊を止めるため、裏積み(※)を行いました。本来の裏積みとは多少目的が異なり、土を固定する目的で行いますので、丸太は井桁状に組んで崩れ難くしています。崩れていた箇所の土は丁寧に裏積みの中に埋め戻していきます。この施工によって、土の崩壊の抑制と崩壊してしまった土の処理を同時に行うことができました。
※山側の法面に丸太で組む構造物。通常は法面の土の移動を止め緑化を促進する目的で行います。

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次に、道の泥を裏積みに戻し乾いた土に入れ替え、溝を掘って水が逃げるように誘導しました。この溝の丸太はもともと洗い越しを作るときに井桁状に組んだものに穴を掘って、再利用しています。

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この段階でかなり道としては良くなりましたが、このままでは洗い越しではなく橋のようなものなので、ここから仕上げて行きます。まず、写真左側の法面の土を排除し、丸太を斜めに組んでバラスを詰めて自然な形の法面を作ります。この法面を作らないと、丸太が朽ちたときに洗い越しが壊れてしまいます。また、作った溝と溝の山側には粗めのバラスを投入して埋めていきます。

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最終的に路面にバラスを敷き詰め、法面を成形し、路面の勾配を谷側に傾けて水が自然に排水されるようになれば完成です。表紙画像は、路面にバラスを敷き始めたところです。

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ちなみに、先月ブレーカーを導入しました。これによって、良質のバラスが採れるようになったため、格段に施業が進むようになりました。このバラスを使って洗い越しだけでなく、路面の改良を行なっていく予定です。

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