【書く習慣 DAY17】
DAY17のテーマ「あなたの1番大切なモノ」
「安心毛布」という言葉を知っているだろうか。
私には子どもの頃から大事にしている安心毛布がある。
恥ずかしいのだけれど、これがないと寝る時に不安になる。
眠れないわけではないけれど、なんだかソワソワしてしまう。
いつから使っているか分からない。気づいたらずっと一緒だった。
子どもの頃は、何かいたずらをして怒られる時は決まって「捨てちゃうぞ!」と言われた。私がどれだけ大事にしているか知っているから、親的には殺し文句だったのではないだろうか。
大人になっても悲しいことがあったり、不安なことがあると匂いをかいで落ち着きを取り戻すことが多かった。
「こんなことがあって悲しかった」「こんな言われ方をして落ち込んだ」と誰にも言えないような愚痴をぶつぶつ呟きながら自分だけの世界に入り込む。
紛れもなく精神安定剤だ。
ストレス解消法は?と聞かれたら、外面では「運動することです」などと適当なことを言ってその場を凌いでいるが、実際は1人でぶつぶつ言いながら毛布をぎゅーっと抱きしめている。
大人になっても毛布に執着するなんて病気なのでは?と不安になったこともあるが、ネットの情報では病気ではないらしいので良しとしている。
知らないだけで世の中には同じような人が多いのかもしれない。
精神が幼稚だなという自負は大いにある。
私がいつか死ぬ時がきたら、棺に一緒にこの毛布を入れて欲しい。
あの世まで一緒に行けないとなったら、いつまでも成仏できずにウロウロしてしまうかもしれない……。
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