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外交の智慧/岸田首相、ゼレンスキー大統領と会談?

岸田-ゼレンスキー会談報道

Yuppo:日本国内では岸田総理がウクライナのゼレンスキー大統領に会おうとしているって報道が年明けから続いてるんですよ。これって見方によっては、日本もG7に連帯してウクライナ問題にコミットするぞってパフォーマンスにも見えます。5月のG7広島の成果として打ち出すための。
ウクライナを支援することって、ロシアや世界に対してどういうメッセージを出すことになるんだろ?海外から日本を見る時間が長い玉ちゃんにはこの風景、どう見えてます?

日本の立ち位置

お玉:日本の報道ではプーチンさん悪(加害者)、ゼレンスキーさん善(被害者)の構図一辺倒なんじゃないかと思うんだけど、この件について政府は、表向きはいわゆる西側への協調姿勢を示しているように見せつつも、日本の先行きをみて、うまくハンドリングしているように見えるよな。
あれだけ、横並び、欧米との協調(追従)を大事にする日本が、G7の中で唯一ゼレンスキーさんと首脳会談してないって、むしろ意味があって頑張っているとみるべきなんじゃないか。
よく報道で聞く日本のエネルギー依存の観点でも、2021年の段階でロシアからの原油及びLNGの輸入は、それぞれ日本の輸入量全体の3.6%、8.8%と滅茶苦茶重要。そもそも、隣国だしね?西側各国と同じふりをしようとしながら、独自の立ち位置なのが今の日本だと感じるんだ。

世界の大勢

お玉:ざっくりで伝えちゃうけど、国連決議でプーチンさんに反対している国は全体の約3/4の150カ国近く。逆に約40カ国は、少なくとも反対していない、ということになる。国の数を見ると圧倒的にプーチンさんの分が悪いように見えるよね。でも、国民の数を考慮に入れると、その約40カ国で45億人。世界の人口が80億人だから、地球の人口ベースでいったら、約6割の人もしくはそれを代表する政府は反対していない、とも言えちゃうんだよ。
それらの国々は、全てこれからの地球の担い手となる非西側国家。ロシアや中国の影響の強い中央アジアは分かるけど、南アジア、中東、アフリカといった、これからの海洋であるインド洋に面した国々である点も見逃せない。
日本は、ロシア、中国を隣国とする極東の島国なんだから、その歴史、経験、培われた叡智を全投入して独自外交を展開する必要があって、今がその局面なんだよね。

会談するならこの人とも

Yuppo:日本がウクライナへの支援にコミットするって、民族・歴史等実に様々な背景を抱えてやり合ってる当事国同士の戦争に経済的な(結果として軍事的にも?)加担をするってことにはなる。我々は両国の背景について十分理解できているのでしょうか?この問題、今度議論したいです。
「世界平和」を掲げてG7を広島で開催する(地元だからということは置いておいて)岸田さんがどうせパフォーマンスするなら、ペルソナノングラータを受けているとしても、G7前にプーチンさんと会談して、そのメッセージをG7に持って帰って協議するというオプションもあって欲しい。実際、それができるのはG7では日本だけですよね?

日本がはかる案配(塩梅)の構図

お玉:そうそう。G7で唯一のアジア&ノンクリスチャン。果たすべき役割は大きいよね。世界平和=西側平和、みたいになっちゃうのはどう見ても調和が取れていない。岸田さんだって、今までに機会を作ることができただろうに、このタイミングでの会談報道が出ているのはさ、G7広島での主要アジェンダとなるにも関わらずまだ直接会っていないから、などとという安直な理由ではなく、日本の国益と世界平和を踏まえた打ち出し方を見出したからかもしれないね。叡智外交に期待!

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