【2023年04月最新版】バスケットボールルール変更/新ルールまとめ

はじめに

バスケットボールは他のスポーツに比べて比較的ルール変更が多いです。
記憶に新しい大きなところ且つ自身に影響するところでは、ゼロステップのリーガル化が記憶に新しいですが、こういったルール変更についてまとめていこうと思います。
なお、日付は施行されるタイミングに合わせます。
より詳細に知りたい、ないしは原文を読みたい場合は、日本バスケットボール協会の競技規則ページをご参照ください。

変更履歴と代表的な内容

2023年04月

  • ゲーム開始時に攻撃するバスケットについて

  • スローインファウルの制定

  • 終了間際のファールについて

2022年04月

  • 残り0.3秒未満のショットについて

  • タイムアウトの請求タイミング

2021年04月

  • アウト・オブ・シューティング(ショット動作中)のプレーについて

  • シリンダーの概念の厳格化

2023年04月からの変更点

ユニフォームについて

【概要】

  • 背面の番号の高さは16cm以上とする

  • 前面の番号の高さは8cm以上とする

  • ユニフォームに広告や商標、ロゴマーク等をつける場合は、番号から4cm以上離れていなければならない

※国内大会においては、大会主催者の考えにより変更することができる

【影響度】

★☆☆

終了間際のファールについて

【概要】

  • 各クォーターやオーバータイムの終了間際にファウルが宣せられた場合、審判は残りの競技時間を決定する。ゲームクロックには最低でも0.1秒が表示される。

【影響度】

★☆☆

【解説】

ファウルは競技時間内に起こるものであることの明文化です。
これにより、ゲームクロックが0.0秒を指した状態で、コート上に誰もいないフリースローというケースがなくなります。

ちなみに、審判が「ファウルは競技時間が終了した後で起きた」と判断した場合、そのファールは以下の3つとなります。

  • アンスポーツマンライクファール

  • テクニカルファール

  • ディスクォリファイイングファール

ゲーム開始時の攻撃するバスケットについて

【概要】

  • 前半は自チームベンチの前のバスケットを、相手チームのバスケットとして攻撃を行う

  • ゲーム前のウォームアップは、自チームのベンチ前のハーフコートで行う

【影響度】
★★★

【解説】

ゲーム開始時の攻める方向が正反対になります。
それに伴い、ゲーム前ウォームアップも自チームのベンチ前で行えるようになりました。選手もやりやすいでしょうし、コーチも選手の状態を確認しやすくなったのではないでしょうか。一方で、試合直前の相手選手のスカウティングはやりづらくなりますね。

ジャンプボール後のポゼッションアローについて

【概要】

  • ジャンプボールのあと、最初のライブのボールのチームコントロールを得られなかったチームが、最初のオルタネイティングポゼッションのスローインの権利を得る

【影響度】
★★★

【解説】

ポゼッションアローの向きを定めるタイミングが厳格化されました。
今までは、ジャンパーに弾かれたボールが誰にもコントロールされないまま直接アウトオブバウンズになった場合、スローイン行うプレーヤーがボールをコントロールしているにもかかわらず、ポゼッションアローの向きは確定しませんでした。
今回の変更により、ゲーム開始直後のポゼッションアローは、ライブのボールを最初にコントロールしたチームの相手チームの方向を示されることになります。

スローインファウルの制定

【概要】

ゲーム残り2分以下でアウトオブバウンズからスローインするときに、まだボールが審判あるいはスローインを行うプレーヤーの手にある間に、ディフェンスのプレーヤーが起こすパーソナルファウルを「スローインファウル」とする

【影響度】
★★★

【解説】

第4クォーターや各オーバータイムにおいて、残り時間が2分以下のとき、スローインを行うプレーヤーの手からボールが離れる前に起きたディフェンスファウルに関する変更です。これまではアンスポーツマンライクファウルが宣せられていましたが、今回の変更によりパーソナルファウルとして扱う事となり、その罰則は以下となります。

1本のフリースローがファウルをされたプレーヤーに与えられ、ゲームはファウルが起きた場所に最も近い位置からファウルをされたチームのスローインで再開される

実質罰則の緩和ではありますが、戦術としてファウルゲームを選択する場合は引き続き注意が必要です。

クリアパスのアンスポーツマンライクファウルについて

【概要】

  • 速攻などでバスケットに向かっているプレーヤーへパスされたボールが空中にある状況において、ファウルがなければそのボールをコントロールできた状況をアンスポーツマンライクファウルの該当条件として追加

【影響度】
★★★

【解説】

ほぼ確実に、1人のプレーヤーが何の妨害もなく得点を決められる場面でのファウルはアンスポーツマンライクファールとなりますが、そのユースケースが追加された形となります。
具体的な例ですと、エンドラインからのロングパスが挙げられます。従来では、ドリブルでのコーストトゥコーストのケースしか課せられませんでしたが、対象範囲が拡大したと言えそうです。

審判シグナルの追加

【概要】

  • イリーガルシリンダー

  • ゴールテンディング/インタフェアレンス

  • ヘッドコーチチャレンジ

【影響度】
★★☆

【解説】

それぞれのジェスチャーは以下となります。

イリーガルシリンダー

イリーガルシリンダー

ゴールテンディング/インタフェアレンス

ゴールテンディング/インタフェアレンス

さいごに

先述したとおり、バスケットボールは競技規則の変更の多いスポーツです。
特に頻繁に起こるケースは改めて確認するようにしましょう。

サポートいただけたら、バスケのコーチの諸々に使わせていただきます🏀