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ソイバーガー

数年前、妻が打ち身する前、marukomeの「大豆のお肉」を購入し、料理して貰った。普通に食べられる食品であった。しかし、「これ代替肉よ」と言って渡したからか、2度目を料理することはなかった。

(代替肉なんてネーミングが悪いよ。)

呟いてしまった。なぜ、別のネーミングをしない、心の中で木霊していた。

妻が打ち身して、リハビリに通う。リハビリの病院は駅の近くにある。駅には、図書館が併設され、スタバがテナントして入っている。駅併設の図書館に、兵庫県丹波黒振興協議会編『丹波黒大豆物語』が所蔵されていた。

その本が必要になり、借り出しに出かけた。今はコロナ下で図書館は閉館されている。しかし、あらかじめ予約しておけば、取り置きしておいてくれる。

妻のリハビリの間、図書館に出かけた。あらかじめ予約された本はすぐに借り出せた。妻はスタバのシナモンロールが好きである。以前、小倉のスタバが開店したとき、混雑する中で注文したシナモンロールが今までにない美味しさに感激し、刷り込まれたようだ。

本をバッグに入れ、スタバに直行。白い服が目に飛び込んできた。

(ウン、ドクターホワイト?)

長身の白コーデの女性がサーブしている。印象的なシーンに打たれて行列に並ぶ。それなりに行列だ。皆間隔を置いて並んでいる。

ディスプレイを見ると、「ソイハンバーガー」が下部にある。メディアで見て、関心があった。目ざとく見つけて、シナモンロールとソイハンバーガーにチョコドーナツを注文した。スタバのコーヒーは好きではない。ホットなのに、温かみがない気がする。しかし、アメリカンタイプらしいネーミングのコーヒーがある。試しに購入した。これは普通に飲めた。

妻がリハビリを終えた。妻は乗り物に乗ると、胃が動くらしい(昔から)。早速食べようとする。やはりシナモンロールを食べる。コーヒーを飲みながら帰路につく。

興味本位で、「ソイハンバーガー」を食する。ミート部分は普通に食べられる。気に入る人はいるだろう。バンズが「全粒粉入りのイングリッシュマフィン」タイプとある。すこし、固さを感じる食感だ。好きずきが別れる所だろうか。

(豆類は保存食としても利用でき、救荒食物としても働いてきた。また、黒豆は正月料理としても人気である。豆類の料理の仕方も多様化している。黒豆をまぶしたパンは記憶に残っている。うぐいす餡のパンや金時豆をまぶしたパンもある。)

牛肉のパティは環境問題として取り上げられる。牛肉の「代替」ミートとしてソイパテが重要性を増していくだろう。しかし、「代替」というカテゴリーは止めて欲しい。「大豆ミート」も少し難がある。しかし、大豆が新たな食品として定着し、自然と肉に置き替わるような消費行動に繋がるように期待したい。環境問題も、生産面からも模索するのは当然だが、消費面からも選好の変化で環境の保全・改善を期待できる兆しが見える。