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星空の約束

丘の上で、二人は流れ星を待っていた。

リョウは自分の決めた時間にイズミに打ち明けようと思って、心の中で打ち明ける言葉を繰り返していました。隣でイズミは悠久の星空を見上げていました。

イズミも静かに流れ星を待っています。

「流れ星が見えたら・・・何を願うの・・・」

イズミの言葉が恥ずかし気に小さくなります。イズミはリョウの言葉を待っています。

リョウは時計の秒針がトクトクと進むのを見つめています。心の中で願い事を繰り返し、唱えていました。

「ひとつの星空を作り上げることができたらいいな、ふたりで一緒に・・」

イズミも微笑み返します。

「素敵ね、私たちの星空を作りましょう」

東に向かって一筋の光が尾を引いて走ります。

二人は目を閉じて、心の中で同じ願いを唱えます。

「ひとつの星空を・・・」

流れ星が流れていき、ふたりは星空の下で手を繋いで、丘を降りていきます。二人の背には北極星が微笑んでいます。