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柳井高校球児、秋に夢途切れる

画像:『百年の歩み』(山口県立柳井高等学校創立一〇〇周年記念誌)150頁からカットしたもの。
http://www.yanai-h.ysn21.jp/100kinenhp/book.pdf

柳井高校(山口県)は、昭和23年の夏、第40回記念全国高校野球選手権大会で山口県代表となった。全国代表47校のなかから次々と勝利をあげていき、決勝戦で徳島商業高校と競い、7:0で圧勝する。深紅の優勝旗を掲げ、友歳主将をはじめ選手は柳井市に凱旋した。

柳井駅前には人が集まり、町の人がほとんど集まったのではないかと思うぐらいだった。その群衆の中の一人として甲子園球児を迎え、歓迎した。腹の底からじわーっと吹き出すような興奮を覚えた。

夏休みが終わり、学期が始まった。休み時間には、甲子園のことで話題が持ちきりだった。そんな中、中秋の頃、学校中に衝撃が走った。来年の甲子園大会に向けて練習していた選手の一人が死亡したというニュースが瞬く間に学校中に広がった。1年生だった。来年の甲子園出場の期待が掛かっていた野球チームにも衝撃が走った。同じ1年生にも衝撃が走った。クラスは違っていたが、衝撃だった。今も時々思い出す。

*kojuro「フォアボール」
https://note.com/n_kojuro_k_0829/n/n8720030830c4