ごくうが行く:カラスがねぐらに帰る あるいは 「長夜の長兵衛」
注)カラスの記述は必ずしも学術的なものではない。
ごくうの散歩には、妻が同行することが多い。冬など、季節によっては、ちょうどカラスが陣立てのように飛んで帰る頃と同期する。ごくうのマーキングは長い。いつも遅れる妻も追いつく。
「カラスが帰って行くわ」「どこに帰るんかね」
カラスの陣立ては雁行形態のように規律しているわけではない。それでも、並んだように複数のカラスが飛んでいく。互いに「かぁ~・・・かぁ~」と。
「何を話しているんかね~」
妻は呟くとはなしに呟くように話す