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kin.iro.hitodeさんのシステム手帳。

手帳に憧れて、初めて手にしたのが中学校2年生のとき。

文房具屋さんで売っているような、キャラクターがいっぱいに描かれた1,000円ほどで買える手帳。ほんの1cmくらいの厚みの手帳を手にした私は、ちょっと大人の仲間入りをしたような気持ちになっていた。

そして19歳の頃、初めて出会ったほぼ日手帳。

「革の手帳を使ってみたい」と思い始めていた私にとっては、衝撃の出会いだった。

当時のバイト代をつぎ込んで、ブルーグリーンの革がぴかぴかと光る手帳を初めて手にして、すっかり誇らしくなってしまっていた。

それからも私は綴じ手帳を長らく使うことになるけれど、「システム手帳」というものになかなか挑戦できずにいた。なんとなく、手帳のスタンダードが自分にとって「ほぼ日手帳」になっていたし、特に不便も感じていなかったから。

でも、心のどこかでは「いつか、システム手帳も……」と思っていた。

Instagramをようやく使い始めた、30代の後半。

私は、なんとなく「システム手帳」を検索していた。たくさんの革のシステム手帳が並ぶのをスクロールしながら、一枚の写真から目が離せなくなってしまった。

淡いラベンダーカラーの儚い水彩画の少女が描かれた、これまで一度だって目にしたことがなかったデザイン。そのシステム手帳をデザインされた方が「kin.iro.hitodeさん」だとわかり、「少量生産」の文字を見て、私はその日のうちに注文していた。

その半月後から、私はYouTubeで「つむじん。」を運営し始めることになる。

注文した手帳が届くと、まずその革の柔らかさに本当に驚いた。

ちょんと触っただけでも、革はふんわりと手に沈む。

今まで、どんな文具店で触ってきた革の手帳とも全然違う手触り。

少女のイラストはもしかしたら長年使ううちに剥げてしまうかもしれないし、ラベンダーの綺麗な色も色褪せてしまうかもしれない。

それでも、「おばあちゃんになるまで、ずっと使ってみたい」と初めて思えたシステム手帳だった。月日を重ねて、色が褪せて剥げてしまったとしても、それもきっと、まるごと愛せる手帳だなと思えた。

購入してから2年後。

家からまだ持ち出したことはないけれど、頻繁に手帳棚から出し入れしても、まだ色が褪せてしまうこともイラストが剥げてしまうこともない。可愛くてふわふわとして、手に取るたびに幸せを手に伝えてくれるシステム手帳。

システム手帳を使う理由は、きっと人それぞれ。

たっぷりの予定を管理したい人や複数のリフィルを使ってみたい人、推し活を思い切り楽しみたい人。

私は「これだ!」と思えたシステム手帳が見つかったから、ようやく使い始められた。

システム手帳にあと一歩、足が届かないんだよなという人も、「ただ、惚れてしまったから」という理由で使い始めてみるのも良いかもしれない。

使い始めてみれば、きっと何かのリフィルを入れてみたくなるし、何かを書いてみたくなる。

買ってから使い道を考えたって、全然大丈夫。


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