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さらに奇跡を

さらに奇跡を押し進めるため
調査されつくした時間に
オムライスをのせ
ちょっと豆腐に行ってみる

望みを縦置きにすると
どうしても横になりたくなるので
希望は今日もかなえられない

どうすれば時間に
地名をつけられるかと相談してみて
相談しに来て
つい眠ってしまっている

それが同時ということであって
重さにも釣り合いというものがあり
脚を引き摺って宿に帰る

無人化した自分が
そのまま遊園地になって遊んでいる
記憶の中心にある一日が
終わりに来る

ならば
街に名前を付けられなかったと
そのまま一本のストローを街に深く差して
〈シナガワ〉
なんでいまさらそんな街の名が
グラスの底から吸い上げられた名前の粒が
口の中で融けてケラケラ笑う

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