つつく

なんやかんやと勢いだけで 開設 ホントにそれだけなんです。 石投げないで!

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最近の記事

月面宙返り

 放課後の校庭は遊び放題の小学校時代 何でもし放題だった。もちろん無謀なことまで。そんなお話。  その日も放課後無邪気に全力で遊んでいた。体は軽かったし登り棒などスイスイ頂上までのぼり景色を堪能する。 煙となんとかは高いところが大好きだw  今はきつーい雲梯もお手の物だ。 普通にするのでは飽きたらず、ぶら下がり体を前後に振り、何を思ったか 「ムーンサルト」と思いながら 前に体を振った時手を離した。 もちろん宙返りなどできるはずもなく、無惨に地面にお尻から叩きつけられた。

    • 水の中の悪魔

       夏休みは田舎に送られて過ごした。 それはそれはほぼ楽しい思い出。 そしてそうでないことも・・・ そんなお話  田舎には川がある。入ってザブザブ遊べる川だ。そんなに綺麗ではないけれど、魚もカニもいる。 田舎の友達たちとガンガン遊び倒すのだ。 日が暮れるまでね。  友達が泳ぐ小魚の大群を見つけた 田舎の学校にはかぶる帽子がある。メッシュのやつだ。それが魚を捕る網にもなる。  「向こうにある帽子取ってきて!」 小魚を大漁ゲットするためにザバザバ岸に戻り、帽子を取って友達の

      • おやつのひととき

         はいどうぞ!差し出される先輩からのお菓子。社会人になり、会社に入って驚いた1ページだった。デスクワークだった仕事では 頃合いを見て休憩等を取ることができた。 ナイスな会社だった。  先輩に頂いてばかりではマズイ。オイラも何かしなくては。当時美味しかったエアインチョコをかって配ることにした。  「はい、先輩、どうぞ!」 オイラは先輩や同僚にその時間はお菓子を配り歩いた。会社から見える交差点の角にちょうどよいお菓子も売るお店があった。  「あの角のお店で買ってきたんですよ

        • 果汁100%

           100%オレンジ飲料が減少の危機なんだそうです。円安での値上がり。もとより輸入に頼っていて、外国でのオレンジの病気により収穫も減っているとか。なかなか大変ですな。  飲料水の果物の果汁表現は断面を見せているのが100%果汁しか出来ないと聞いたことがある。それ以外は果汁が滴る絵も切ってはイケない、と。  某パック美味しい果汁飲料のメロン飲料が100%じゃなかったとして、その後販売されなくなった。 メロンテイスト 100%果汁 実は2%だったという・・・・ でも、でも

        月面宙返り

          野生の王国

           1990年まで放映していたテレビ番組。 様々な世界を取材を通して届けてくれた。遠くの地の景色や文化、風習など様々だ。  僕は茶の間で見るこの番組が少しだけ疎ましいと思うときもあった。  アフリカの貧困を映す画。父は 「こんな風に食べられない人も居るんだ。残さず好き嫌いせず食べなさい」 そんな事はわかってる。それは遠い国の話だろう? いつも同じようなことを言う人が面倒くさい。  現世は2024年。車が浮くはずの近未来だ。 変わらず貧困は無くならない。  人はどこに向

          野生の王国

          屋根

           こどもの頃屋根に上がりたい症候群がある。行ってはいけないところの憧れだ。 窓以外の景色を屋根は持っている。 素晴らしい眺望だ。家は丘陵地に建っている。割と眺めが良く遠くまで見える。どうしても遠くが見たい(屋根に上がりたい)  ベランダの柵を越えて屋根へと踏み出す。 そこは得も言われぬ禁忌の世界。 そして落ちれば大怪我や死へ繋がる。  眺めを手に入れて、うれしかった。そして今もこうやって文字を打っている。 落ちることはなかった。  運が良かったとしか思えないね。 それ

          褒める

           褒められて甘やかされて育てるとろくなことにならない。辛口の批評家は褒めることを嫌うような気がする。全くのウソでない限り些細なことでも褒められる事は気持ちが良い。褒められて本気で嫌がる人などいないと思う。  相手を騙したりコントロールするスキルとして褒めるのは悪手なのは承知。それは明らかにするほうが悪い。  かくいうおいらも(一人称安定せず) 褒められるのは大好きだ。やる気が出るし、何しろそれをいう相手を悪く思えない。  おいらの父はほぼ褒めてくれなかったそして今も褒め

          入道雲

          2024は少し遅い梅雨入りらしい これは過ぎ去りしあの日のお話。  夏休みは母の田舎に送られていた。両親は共働き。忙しい日々に家にいてもらっては困りごとのほうが多いのだろう。  田舎は何でも楽しい。山を川を海を 駆け回り、充電した体をぶん回して放電させる。  確か現地の友達と歩いているとき 黒雲がわっと湧き、雷鳴とともに夕立が降ってきた。  雨などいとわず歩き続ける僕たち 傘もいらない楽しさ もう一度体験したいなぁ それでは、また。

          いいね

          良くないよ 誰が押したかすぐ わからないいいねなんてnoteする 内容じゃないけれど なんだか モヤモヤするんだ 他人の気持ちは なかなかわからないね それでは、また。

          タイヤ

           こどもの時分は激しい遊びをする。そんなお話。  育った町には小山のある公園があった。学校から帰れば駆け回る毎日。バッテリー無限の体が放電完了になるまで遊ぶ。その日はみつけた車のタイヤで遊んでいた。楽しかったが、次第にエキサイティング。  「山から転がしてみよう」  小山の頂上までタイヤを持っていき、転がす。 いぇあぁぁぁ!  と、当時言ったか覚えていないが、勢いよく転がり落ちるタイヤ。大盛りあがりである。障害物に当たりながらも勢いを増すタイヤ。凄いぞタイヤ! 公園の平

          淡く光る

           河原にはいろいろなものが漂着する。 中には見たくないゴミなどもありますが こどもには宝の山に見えるのです。 そんな中でありきたりな野球のビニールボールを見つけた。変わった色だったのだ。 透明のような、緑色のような。 きれいだったので持ち帰った。  さっときれいにして我が物に。 ただのボールなのでそんなに執着もないが そのボールは暗くなった時本領を発揮した。  部屋を暗くすると淡く緑色に光るのだ。 当時はこういうものを夜光といっていた。 こどもの時分はなかなか手に入らない

          淡く光る

          夕闇交差点

           小学生の頃近所の書道教室に通っていた。 あまり上手くはならなかったが、続けていたね。住んでいる所は丘陵地で坂が多い。 登り坂はツラいが、下り坂は楽しい。暴走特急である。  教室が終わった帰り道、あたりは夕方で少し暗闇が迫る時刻。急ぐ理由など小学生にはないのだが、下り坂は意味もなくスピードを出す。左、右と繋がる下り坂の交差点。スピードの出た自転車の乗り手は安全確認などしなかった。 右に曲がろうとしたその時 ガンっ 右から来た運送業者の車の土手っ腹にぶつかり 吹っ飛んだ。

          夕闇交差点

          天使

           森永のチョコボールにハマった時期がある。金なら1枚銀なら5枚のアレだ。たくさん買っても天使はなかなか微笑んでくれず、なかなか当たらなかった。天使過疎すぎる。 ある日2包装分並んだ売り場のチョコボールをランダムに2つ選んだ。 家に帰って1つ目を開けるとそこには 銀の天使がいた。 ほぇぇ!スゴいな。  「まさかな」 もう1つも開けてみる。 また銀の天使。流石にちょっと怖くなった。 これ以降、銀の天使には会っていない。 天使はまた何処かへ行ったままだ。 それでは、ま

          登り坂

           人は忘れる生き物だと思う。  一時期、毎朝自転車でのぼる坂道 歩道の狭い国道の少し長い坂を懸命に漕ぐ 坂の中程でいつもすれ違う女子高生とおぼしき姿。彼女は坂をくだってくる。 狭いのでお互い避けながらすれ違う。 物憂げな表情に見える彼女は、いつもそんな表情だった。  ある日一人で近傍のゲームセンターにふらっと入った。学生のころよく行った場所だ。 特にゲームセンターでするゲームもなかったのだが夕方のザワザワした雰囲気を覚えている。 「あっ」 制服を着た坂道ですれ違う彼女

          凶暴サザエ

           こどものころ夏休みおじいちゃんちに帰ると、たくさんの楽しいことがある。 こどもの特権ってやつだ。 お小遣いをもらったり、お祭りに行ったり ほぼ楽しいことしかない。 シンドいのは夏休みの宿題だけだw  美味しいものもたくさん食べられる。 海産物は豊かで、中でもサザエは珍しく美味しい。 ワクワクしたものだ。  いまならBBQと表記だが、七輪で焼き焼きなのである。時代が変わっても炭火焼は美味しい。網の上に乗るのは立派なサザエ。 美味しそうである。 ジウーーーーー 焼かれるサザエ

          凶暴サザエ

          風呂の出来事 最終話

           シリーズでお伝えしてきた風呂。今回で最終話です。(本当に?)  昭和38年水道標識アパートの前に契約寸前までいったアパートがある。そのお話。  これまたボロいけど一人暮らしの気持ち高ぶる若人は不動産からの連絡を待っていた。 そして電話は鳴った。 「誠に申し訳ございませんが今回の話はなかったことにしてください」  えっ?こちらにはなんの落ち度もない。契約するはずだった賃貸アパート。 そしてこう続いた。 「ご入居頂くはずの部屋に、いま隣にお住いの方をその部屋に移ってい

          風呂の出来事 最終話