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THE AMBIENCE OF SPORTS vol.46
当時、日本はちょっとしたシャラポワブームに陥っていた。その美しい容姿に日本の男どもがキュンキュンしていた訳で、僕もその一人だった。
で、いざ写真を撮るとなるとなかなか難しいことに気がついた。ハードヒットが特徴の彼女のたくましい腕の筋肉や雄々しく叫ぶ姿は、それまでも様々なメディアで報じられてきた。
すこし悩みながらセレクトしているときに見つけたカットがこちら。
サーブ中の写真でガットがちょうど顔にかかっている。ただそれだけの写真だけれど、なんだか新鮮だった。
その理由は一年後に判明した。
この写真を撮った一年後、僕は個展を開催した。そこにテニス専門誌で活躍している先輩のカメラマンが遊びにきてくれた。そのとき先輩が言った。
「こういう写真は専門誌では使えないんだよね」
つまり、僕が新鮮に感じたのは、専門誌ではNGカットだから誌面に載ることがなく、必然的に見ることがなかっただけの話なのだ。
ちょっとショックだったけれど、それでも僕はこの写真が好きだ。
2006年@東京体育館/東レPPOテニス
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