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Football Life

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世界のどこへ行ってもサッカーはあります。こちらではボールを求めて訪れた国でのエピソードをお伝えしようと思います^^
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記事一覧

Football Life vol.158

ヤン・ブレイデルスタディオン。 1975年にベルギーの北西部の街ブルージュに生まれたスタジアム。 スタジアムの名前は、1302年7月11日にフランスとの国境に近いコルトレイクでおこった金拍車の戦いで、フランス軍を破ったフランドル都市連合軍を率いたヤン・ブレイデルに由来している。 日本人には馴染みのない戦いだけれど、中世ヨーロッパにおいて、市民で構成された歩兵が、初めて重装騎兵を破った戦いとして有名で、フランドルの独立を守ったことを記念して、ベルギーでは祝日に定められてい

Football Life vol.157

キング・アブドゥッラー・スポーツシティ。 2014年にサウジアラビアの大都市ジッダに作られた6万人収容の近代的なスタジアム。 僕が訪ねたのは2017年9月5日で、アジア最終予選のラストゲームを取材するためだった。日本代表はこの5日前に埼玉スタジアムでオーストラリアに2対0で完勝して本戦出場を決めていた。 消化試合になってしまったから、正直な話をすればキャンセルすることも考えたけれど、この機を逃したらサウジアラビアには一生行かない可能性があったのでいくことにした。 中東

Football Life vol.156

テジョン・ワールドカップ競技場。 その名の通り、2002年ワールドカップのために作られた韓国の大田市にあるスタジアム。 2017年に韓国で開催されたU20ワールドカップには、5大会ぶりに日本代表が出場することになっていた。メンバーには今やA代表でも不可欠な存在となった冨安健洋をはじめ、板倉滉、堂安律、三好康児、久保建英など海外で研鑽を積む若手が揃っていた。 この1年後のワールドカップ・ロシア大会が終わって3年。もう来年はカタール大会か、、早いな、、と感じるのに、2017

Football Life vol.155

ハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアム。 アラブ首長国連邦・アブダビに2014年に建設され、収容人数は25000人と大きくはないけれど、プレミアリーグの新しいスタジアムを思わせるような作りだった。 2017年3月、この日はワールドカップアジア最終予選で訪ねた。UAEには2年前のアジアカップ、前年に埼玉で戦ったホームの最終予選と2試合続けて不覚を取っていたので、ぜひとも勝ちたい試合で、日本は0-2できっちりと勝ちきった。 中等の新しいスタジアムは、スタジアムだけでみるとこ

Football Life vol.154

ドックランズ・スタジアム。 2000年にメルボルンに誕生したスタジアム。もともとオージーボールやクリケットでの使用を想定していて、ピッチが円形のコロセウム構造になっている。普段はオージーボールのリーグ戦で使用されて、オフシーズンになるとサッカーのAリーグでも使用するらしい。 そもそもオージーボールはクリケットのオフシーズン用の競技として考案され、1896年にリーグが創設されて以来、130年近くオージーに親しまれている。現在でも18チームが参加する国内リーグにはトヨタが冠ス

Football Life vol.153

アブドゥッラー・ビン・ハリーファ・スタジアム。 2013年にカタール・ドーハのドゥハイル地区に生まれたサッカー場。12000人収容の小さなスタジアムで、ドーハにはこの規模の似たようなスタジアムがめちゃくちゃ多い。人口あたりのスタジアム数ランキングみたいなものがあったら、たぶんドーハは世界一だと思う。 この日は2016年に開催されたU23アジアカップ決勝で韓国と対戦した日本代表を撮影した。 試合は1点ビハインドで迎えた後半早々に追加点を許してしまいこのまま負けるのかな、、

Football Life vol.152

プノンペン・オリンピックスタジアム。 カンボジアの首都プノンペンにあり、収容人数50000人で開業が1964年、東京五輪の年に生まれた多目的スタジアム。 FIFAランキング173位(2020年12月10日)のカンボジアでサッカー人気に火がついたのは、初めて1次予選を突破したロシアW杯予選だと言われている。 この日、プノンペンにやってきたのは日本で、彼らからするとヨーロッパのリーグで活躍する日本代表の選手たちはスターで、ひと目見ようとスタジアムには多くの人々が足を運んでい

Football Life vol.151

アザディ・スタジアム。 過去に13万人近くを収容したこともあるテヘランにある巨大なスタジアムだけれど、今は老朽化が進み上部観客席が封鎖されている。それでも8万人を飲み込むキャパシティはアジアで最大クラスだ。 この日はロシアW杯予選で日本がアフガニスタンと戦っていた。アフガニスタンの政情不安によって中立地での開催となり、スタンドはガランとしていたけれど、それでも公式発表で9000人近くの人が試合の行方を見守り、そのほとんどがアフガニスタンのファンだった。 試合は0対6で日

Football Life vol.150

BCプレイス・スタジアム。 カナダのバンクーバーにあるスタジアム。スタジアムの中心から吊り下げられたオーロラビジョンが特徴的でどこかで見たことあるなと思ったら、フランクフルトのヴァルトシュタディオンとそっくりで、調べてみたら同じ建築家による作品らしい。 この日は女子ワールドカップ決勝でアメリカと戦うなでしこJAPANの取材だった。 相手の猛攻を凌いで徐々に自分たちのペースに持ち込むことでここまで勝ち上がってきた日本に対して、4年前の雪辱を誓っていたであろうアメリカの圧力

Football Life vol.149

スタジアム・オーストラリア。 シドニー五輪のメインスタジアムとして、1999年に生まれた競技場。 「ここでQちゃんが金メダルを獲ったのかぁ」なんて思いながら挑んだのはアジアカップの決勝トーナメント1回戦のUAE戦だった。 近年の成績を考えれば、ベスト4は堅いと踏んで、この試合から参戦した先輩もいたけれど、まさかの敗退を喫してしまった。 「オーストラリア観光を満喫できるなぁ笑」と話す先輩の傍らで、僕は帰国便の変更をしたのだけれど、茜色に染まった空を写した写真を見返してい

Football Life vol.148

メルボルン・レクタンギュラー・スタジアム。 2010年に誕生した新しいスタジアムでミュンヘンのアリアンツ・アレーナと同じように全体をETFE膜に覆われている。メルボルン・パークに隣接していて、僕が訪ねたときはテニスの全豪オープンが行われていた。 この日、日本はアジアカップのグループリーグでヨルダンと対戦した。古い写真を探していたら、本田圭佑と岡崎慎司が敬礼をしている写真があった。 どこかで見たことあるシーンだな、、と思ったら、2018年のロシアワールドカップのセネガル戦

Football Life vol.147

サンコープ・スタジアム。 オーストラリアのクイーンズランド州、ブリスベンにあるスタジアムには2回めの来訪だった。 このときはアジアカップのグループリーグで、公式練習の取材を終えた僕は仲間たちと車を少し走らせて世界最大のコアラ保護区、ローンパイン・コアラ・サンクチュアリを訪ねた。 「コアラだ!(ふーん)」 「動いてます!(そら動くだろ、、)」 「笹食べてます!(え? ちょ、その食べ方、、)」 「かわいいですね〜(コアラかわいい///)」 ※「後輩の声(僕の心の声)」 も

Football Life vol.146

ハンタースタジアム。 オーストラリアのニューサウスウェールズ州ニューカッスルにあるスタジアム。 ニューカッスルはもともと石炭の街として栄えた歴史があって、イングランドの代表的な炭鉱の街だったニューカッスルから多くの職人が流入したことによって同じ名前で呼ばれるようになった。 僕が訪ねたのは2015年のアジアカップのときで、僕はこのときの移動で人生で何度目かのロストバッゲージを経験した。 記憶が定かではないけれど、シドニーあたりから乗った小型飛行機で、カメラバッグが収納で

Football Life vol.145

アレーナ・パンタナール。 ブラジル内陸部の街、クイアバにあるスタジアム。 パンタナールはポルトガル語で沼地を意味する言葉が由来で、世界最大級の温帯性湿地だ。その広さは195,000km²もあり、228,000km²の本州くらいの広さがある。 豊富な自然を楽しめる自然保護区は観光客に人気らしいけれど、僕が訪ねたのはワールドカップの真っ最中だったから、そんなことはまったく知る由もなかった。 ▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽ 

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