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日記#70「印鑑のフリー素材」211222

・曲を作るためにたけのこの里の空袋やレシートをガチャガチャの潰したりクシャッと丸めたりする音を録ったりなどした。これがマイクに乗って思った通りに、もしくは予想外の良い音となったときは気持ちがいい。あまりこうした試みをしたことはなかったが、積極的に行なっていきたいな。

・夏頃に川で遊んでいたとき、石を水面に投げ込んだ際に生じる「ポチャン」という音を複数録ってドラムとして扱うことはできないかなと考えていたことを思い出した。そして今日たまたまPink FloydのAtom Heart Mother (原子心母)を聴くと、水道から水が滴り落ちる「ピチョン」という音をカウントに使っており、やはりこうした発想は次から次に生まれ試され、月並みな言葉ではあるがやはり僕が思いつくようなものは先人が全てやり尽くしているんだろうなと改めて感じた。適当に思いついたものもやられているのかな。

・「スピーカーを30台並べて、その上に布団を敷いて寝た際のいびきの音を録ろう!」とかね。意義がなさすぎる。

・映画音楽の歴史や手法、作曲家に着目した「すばらしき映画音楽たち」というドキュメンタリー映画内では、猿の惑星で使われる曲の中には金属のボウルをゴムで叩いた音が収録されているものがあると説明していた。そうした得られるユニークな音が映画の奇妙で土着的な雰囲気にぴたりと当てはまる。そして映画音楽は映画の世界を音楽で表現、もしくは監督の意図通りにコントロールできれば手法は問わないと。いいよね〜〜映画という形態の懐の深さは計り知れないぜ。

・Super Organismというバンドなんかも、例えばバケツを叩いている人がいたり、桶の中の水を手でぱちゃぱちゃと弾いてその音をアンサンブルの一部にするなど、そういったコミカルな工夫を多く取り入れている。メンバー全員が柔軟で、遊びを取り入れることに対して肯定的なんだろうな。とてもいい緩さをもった集合体だ。週末とか集まれるやつは集まってビールとか飲んでるんだろうなとか勝手に想像してしまう。


・普段請求書なんかとは無縁の人間なもんで、先日初めて請求書を提出した。pdfで。これ書いてるとき「うわ、仕事してるわ〜」て感じで肌が受け付けない感覚があるわね。

・で、捺印が必要とのことなので「自分の苗字の捺印のフリー素材pngをDLした」。おいおい、去年判子を押すだの押さないだの廃止するだのしないだのと話題になっていたが、今や透過pngをDLする時代かい。こんなんじゃいずれインターネットマナー講師が「無料フリー素材ではなく有料で購入した印鑑素材でなければ不可」なんて言い出しそうだ。やはり同じフリー素材でも無料と有料じゃ温かみが違うぜ、なんて言ったりしてね。

・そのうち学校のテストなんかもすべて電子になるんだろう。そうしたら絶対フォントでふざけるやつが出てくるんだろうな。ポップ体で回答、手書き風フォントで回答、アラビア文字で回答……そしてそれが原因で0点にされ本気の号泣をする……そんな未来が見えるぜ。

・でも僕も似たようなもんで、譜面を作って人に共有するとき、曲名のフォントを曲の雰囲気に合わせたものにするようにしている。楽曲がカウントのグルーヴから始まっているなら譜面は曲名のフォントから始まっているのだ。なので同じように譜面のフォントをいじっている人を見ると同じグルーヴを感じてしまう。


・色々な作品で深い傷口に塩や焼酎をぶっかけるシーンがある。久々にバガボンドを読んでその場面を観測し、あれはどうしてなのか調べた。焼酎が消毒作用があるのはなんとなく想像していたが、塩に腐敗を防止する作用があるとは知らなかった。昔の戦争では首級を持ち帰る際に塩漬けにして腐らせないようにするんですってね。僕も首級を上げた時は試してみよう。

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