カタカナという外国語
私は俳優の仕事を始めて、初めて気づいたことがあります。
それは、カタカナが読めないことです。
実際には口に出して発音できるのですが、内容が全く頭に入ってこない!完全に右から左に受け流してしまいます(feat.ムーディー勝山)
これは私も最近知ったのですが?「ディスレクシア」という学習障害?らしく
様々に症状や程度があり
私の場合はカタカナを読むスピードと正確さに問題があり、また音とカタカナの文字をリンクさせる音韻認識が弱くテンパっちゃう、という感じです。
登場人物が全員カタカナ
台本でカタカナ用語がなかなか覚えられないときに、「なんでこんなに台本が覚えられないのだろう。。。」と自分の役者としての才能の無さに絶望してましたが、
ある時その原因がカタカナと私の相性が悪いからでは?と気付かされた出来事がありました。
それは、いただいた台本の役の名前たちが全員カタカナ表記だった時です!!!
まず、今回私が演じる役の名前が「アイコ」だったとしましょう。
脳と耳では、自分が「アイコ」役だとわかっているのですが、台本に書かれているそのカタカナで書かれている文字列アイコが、私の理解している「アイコ」とリンクせずに軽くパニック(^^)
登場人物が増えていくにつれて、いよいよ脳が噴火。
自分の役が見当たらない!いや、あるのだけど、その情報をすぐにキャッチできない!いや、アイコって書いてあるけど、私の「アイコ」はどこ!??あ、このアイコって文字、「アイコ」のことか、、、
と言う思考回路です。完全にショート寸前。
この時に初めて認めました。私、カタカナ苦手だわ。
カタカナが駄目なら色だ!!!
カタカナが苦手だと認識して以降も、カタカナの役名しか登場しない台本との出会いは沢山あります。
こちらだってプロなので、苦手なことを言い訳になんて出来ません!
そこで私の編み出した対策法は、
それぞれを区別するために、事前に役ごとに色を決め、蛍光ペンでセリフに線を入れていきます。
台本上で、担当カラーのあるアイドルたちが対談しているようなイメージです。
(アイコ:ピンク、イトウ:黄色、ユウコ:青、みたいな感じに)
これで台詞を発している人物を、色で把握するのだ!!!!(天才!!!!)
これを家でやっておけば、現場では混乱しなくて済みます!
普段私は、台本で自分のセリフだけに蛍光ペンで線を引いてその部分だけを覚えるということはしないのですが、
カタカナが読めないなら読めないなりに、そうやってカバーしないと私自身仕事が思っているようにできないので、あまり人に気付かれることはありません。
まあ、私はこのカタカナが苦手な世界しか知らないわけで!
めちゃくちゃ不便かといえば別にそんなことはないです^^もはやカタカナはほぼ違う言語と思ってます!!
中国語を勉強しているのも、カタカナやアルファベットなどの表音文字を無意識に遠ざけてたんでしょうね!きっと!!
カタカナは投げ捨てて、早く中国語マスターしてやるZE!!
にしても「ディスレクシア」て単語が一番覚えられん(笑)
明日からもこの症状の名前を私は言えないはずなので、ただのカタカナ苦手な人として開き直って生きてゆくのであります!
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