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女性がのびのびと活躍するために

青森に来ています。

一昨日は、青森市の明の星中学校・高校で全校生徒を対象に

「グローバル時代に心とからだの健康を守るには」、

昨日は、市内のショッピングセンターのホールで一般の人たちを
「100年人生ウフフで生きる」と題して、
奥入瀬サミットのプレセミナーをし、

本番の奥入瀬サミット(9月23−24日)に来てください、
という宣伝を行いました。


どちらも、日本は女性が活躍できていない、
ジェンダーギャップが大きい国として、

世界からもっと女性がリーダーシップを発揮するべき
と指摘されている。

その上、子どもの数が激減しているのは、
女性や若い人たちにとって

「産みづらい、育てづらい」環境に
なってしまっているからであろう、

それを解決するにはどうしたらいいか?
というお話をさせていただきました。


対象は、もちろん学校では男の子もいるし、

ショッピングセンターでは、聞いているのは
女性が多いものの中高年の男性もちらほら、

そして、立ち止まって聞いている人たちも

子連れのファミリーや学生など、
若いグループの人たちもいました。


私の話の中心は、いつも通り、女性の心身の特性です。

男性とは違う女性の身体は、基本的な仕組みは同じでも、
生殖期の10代半ばから40代半ばまでは、

男女の性ホルモンの差によって、
機能や心身特性が異なってくる。

女性ホルモンは月々の月経と排卵によって
体調やメンタルの調子を変動させる。

また、更年期や産後にも、
ホルモンの揺らぎによって体調を崩しやすい。

女性ホルモンの使命は母と胎児の生命を守ることですが、

今は、本来の目的出産にあまり活用されなくなって、
代わりに月経回数が増えている。

また、寿命が100年に近づいているために、
(個体寿命が伸びたわりに)

卵巣寿命だけが人生の半分である女性は、
人生の半ばでホルモンの守りを失い、体や心の調子をくずしやすい。

そもそも女性が体調を崩しやすいのは
ホルモンバランスが揺らいでいる時で、

月経前、出産後、更年期などである、
ということを改めて強調します。

また、時代はますます
病気になってからの治療ではなく予防の時代である、

そのためには、病気が出来上がってから、
あるいは妊娠が進んでからの病院受診ではなく、

病気を防ぐ生活習慣、感染を防ぐ行動、うつを防ぐ心身のケア、
妊娠を防ぎ排卵と月経をコントロールするピルなど

新しいテクノロジー=フェムテックの活用が大事というお話をします。


実は、フェムテックは機械やアプリだけでなく、
ワクチン、医薬品、化粧品、ヘルスケアグッズ、

そして健康教育(包括的性教育)も、
データやエビデンスを積みあげて進化してきた
テクノロジーの一部です。

いずれにしても、痛い、つらいを我慢して諦めて生きる
旧い考え方や生活のしかたではなく、

早めに相談できるかかりつけ医あるいは
信頼できる専門家を友達にしておくこと、

ふだんからからだの仕組みや男性との違い、
両性のからだや心の強みや
弱みを理解しておくこと(ヘルスリテラシー)、

ひとりひとりが違っていて当たり前、男や女ではなく、

自分は自分、人に合わせたり人の言いなりになったり、
こうしなければならない、こうできない自分はダメなやつ、

という考えを捨てること、

違いを認め合って尊重し合う会社や社会を作ること
(ダイバーシティ&インクルージョン)について
強調させていただきました。


それが、日本のジェンダー格差をなくして女性も伸び伸びと働き、
自己の能力を最大限伸ばせる世の中になったときに、

子どももたくさんほしい、と女性たちが感じ、
誰と一緒に育てるのかも、どう育てるのかも、

性別や役割にこだわらずに決めていけたら
(ステップファミリーや同性ファミリーももちろんありです)、
もっと自由に、子どもが産める社会になると思います。


最後に、明の星の生徒さんからたくさんの質問を頂いた際に、

「日本の少子化を解決するために、私に何ができるでしょうか?」
という高校1年生の女子の質問に、

私は感動と共に、

「あなたが自分の長い人生をどう生きたいのか、まず考えましょう。
そして、やりたい勉強、やりたいお仕事と、

いつ子どもが欲しいのか、何人欲しいのか、
誰と一緒に育てるのかを、

自分が主人公として考えて決めていきましょう。

それをリプロダクティブヘルス&ライツといって、

世界の人たちのウェルビーイング、
持続的な発展S G Dsにとって最もよいことなんです。」

とお話しさせていただきました。


また、どうやって将来の仕事を決めたらよいのか、
という問いにこう答えました。

「何をするにしても、
社会の今の課題を解決してゆく仕事をしてほしいです、

例えば日本でジェンダーギャップの大きい政治と経済の分野。

私は、医療の分野の人間ですが、全てはつながって動いていきます。

例えば、政治家になって地域をよくする制度を作る、
あるいは会社の社長になってたくさん稼げる人になる、

これも、社会全体をよくすることに貢献します。
あなたたちの未来に期待しています」と。


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