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医食同源の小宇宙「麻辣刀削麺」

 生きることは食べることである、といわんばかりの飽くなき食への情熱から、ふくよかで多彩な中国料理を表現する名店「北京」(香川県高松市片原町2-8)。吟味したフレッシュな地元食材と中国料理の技巧を重ね合わせ、北京らしい医食同源の考えを伝える。


 「渾身の一杯です」
 粉食カルチャーの本場である山西省で学んだ中井和人料理長が、そう胸を張るのが名物メニュー「麻辣刀削麺」(1100円)。
 注文を受けてから専用の包丁を使ってリズミカルに麺のかたまりを削り、熱湯に飛ばし入れながら茹でる。「刀削麺伝道師」である料理長の高い技術力が、癖になるモチモチ食感を生む。
 食欲を誘われる自慢のスープは、中国料理で最高のだしといわれる「清湯(ちんたん)」がベース。鶏ガラやひき肉、香味野菜を6時間じっくり炊き、うまみを引き出した透明で美しい滋養スープだ。
 そこに自ら育てた「香川本鷹」を調合した自家製ラー油に、薫り立つ香辛料をオン。
 辛みと痺れ、そしてうまみの広がりと奥行がどんぶり一杯にギュッと凝縮した世界は、まさに小宇宙。


 そのほか、選べるタイムランチ(1100円)やコース料理、単品も充実。

 ランチ11時半〜14時半、ディナー17時半〜21時。月曜定休。約120席。近くに契約駐車場あり。価格は税込み。

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