短期間遠距離恋愛スタート
大学は夏休みに入った。
と同時に私の短期間遠距離恋愛がスタートしたのである。
大学のテスト期間が終わり、ゼミの課題図書を図書館で借りて新幹線に飛び乗った。
夕方から乗る新幹線は途中まで人が多くて後はガラガラだ。
そんななか、「着いたら連絡して」とラインが来る。
6月の末から付き合っている人がいる。その彼からのラインだ。
1カ月と少し毎日のように顔を合わせていた彼と急に離ればなれ。
泣くほど悲しくなるかなと思いきや、意外と平気な気持ちである。
彼から連絡が来て大喜びな気持ちと平気な気持ちは矛盾しているようだが、こんなこともあるらしい。
直接会えない期間は8月7日から9月の中旬まで。
1カ月以上帰省するのは地元の自動車学校に通うからだ。
1カ月と少し。
会えなくてもすぐに連絡できるいい時代。
1カ月ほど近くで過ごした彼を離れていても近くに感じたい。
そう思いながら始まった短期間遠距離恋愛で私は早速悩む。
彼の返信が遅い。恋人同士ならよくある悩みである。
「恋人からの返信が3時間後というのは遅い」と感じた。
「返信ができない事情が共有されていないのは困る」と思っていた。
自分の中で落ち着いて考えた結果、恋人だというだけで、相手に連絡において高くを求めていることに気づいた。遅いなとは思っていても、友達たちに対してはここまで求めていなかったではないか。
私は心の余裕が足りなかったのだ。
私よ、返信が遅いからといって何が嫌なのか。
彼がなぜ返信しないのか分かったところで何も変わらないではないか。
安心は私がするもので、彼が私にさせるものではない。
この短期間遠距離恋愛は、あと1カ月以上ある。
早めに連絡について考え直せてよかった。
書いてたら彼からラインが来た。
帰省して久しぶりに家族と会えたそうだ。
連絡は来なくても大丈夫だけど、やっぱり来ると嬉しいものだ。
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