「10日間で500万円」にこだわったクラウドファンディングを公開する前に準備していた伏線
こんにちは。つるたまです。
私が代表を務める一般社団法人ソウレッジで2020年8月に行った「554万円を集めることができた10日間のクラウドファンディング」でどんな準備をしていたのかというテーマで講演にも呼んでいただいたりするのですが、1時間の講演でお話しできることは、た〜〜〜くさん準備していた伏線の1部分でしかないのです。
ので、講演時間では話しきれない内容を全部記事にまとめました。ソーシャルグッドの文脈でクラファンをやる方にとっては値段以上の価値のある記事になっていると思います。(講演会だと1時間で3000円とかですから)
ちなみに、本当に全部書いてやると思ったら結構な文字量になってしまいました。
10日間で500万円集める前に準備していた伏線
最初から応援してくれてた方は知っていると思うんですが、このクラウドファンディングは最終日に300万円集めて目標達成しました。
理想のスタートアップみたいな成長曲線↓
なぜ最終日にこんなに追い上げができたのかというと「徹底的に伏線を張っていた」からじゃないかなと思います。
むしろ、どれほど10日間頑張ったとしても、何も準備をしないで達成はほぼ不可能なんじゃないかなとさえ思います。
今まで私が行ったクラファン
『つよく、やさしい自分に1cm近づく性教育トイレットペーパーを日本に広めたい!』人生ではじめてのクラファン(2019年5月8日~6月26日)
『突然の『臨時休校』で困ってる親のために子どもの居場所&ごはんを無料で提供します!』他団体と共同して企画した居場所づくりの資金集めで1週間行なったクラファン (2020年3月1日~3月7日)
『5歳からの性教育を全てのこどもに!』全国の子育て支援団体18施設に「性教育トイレットペーパー」と「性の話を子どもとする人のための教え方ガイドブック」を寄付したクラファン 。(2020年8月19日~29日)
この3つのクラウドファンディングを行ってきました。
まったく実績がないとき&会社を設立する前に行なった「人生初めてのクラファン」
最初にクラファンをやろうってなったときに、徹っっっっっっっっ底的にクラファンについて調べました。その上で、調べてもまったく出てこなかったことで失敗して 想定外にダメージを受けたことを過去にnoteにまとめております。
このnoteは、読む上での注意点「この記事は、ググって出てくる「クラファン コツ」的な記事をほぼ読み終わってから」↓を満たしてからじゃないと80%くらいしか力を発揮しないと思います。
逆にこの要件を満たしていたらかなり参考になるものだと思います。
クラウドファンディングの記事を読み漁って、できることはしたつもりでしたが、いま考えてみると後悔することがたくさんあります。
そして最近クラファンをやろうとしている方からアドバイスを求められることもあるので、一応自分がやったことと やっておけばよかったと思う事をまとめましたが、あまり読まれたくない内容なので有料です。
大前提として、
この記事は、ググって出てくる「クラファン コツ」的な記事をほぼ読み終わって、それでも他にすることあれば知りたい!!という人のための記事です。
もし興味があればのぞいてみてください。
それぞれのクラファンの共通点
全てのクラウドファンディングに共通しているのは「参加者数が多い」ということです。
特に2回目に行なった「突然の『臨時休校』で困ってる親のために子どもの居場所&ごはんを無料で提供します!」では、参加者数が金額に対してとても多いです。
そしてこの企画は「コロナでの臨時休校」で物凄いスピード感ですすめたので、1日でページを作り、7日間公開して264人も参加者が集まってくれた、というなんかすごい感じでした。(他団体と共同して企画したからこそ、この参加者数になったのだと思います。)
でも実は、このクラファンを公開したその日にCAMPFIREのサーバーが落ちて、「リンクが開けない」と言う連絡が来まくる状態が数時間続いたり(私にはどうにもできない…)
この7日間の5日目に企画の路線変更があり、詳細が決まるまではとにかく待って、(私はクラファン担当だったので、企画の意思決定者ではないのです)路線変更が決定してからは すでにクラファンに参加されている方に連絡したり、記事を書き直して、公開して、
みたいな感じで、全力で走りきれなかったので、気持ち的には不完全燃焼でした。(でもこの結果はその時の実力)
「10日間で500万円」というイカれた目標設定
クラファンをまだ企画したことがない方には相場がわかりにくいかと思うのですが、初めてのクラファンを行なったときに「クラファンの期間は50日程度がおすすめです」と、サイトに書いてあったことを覚えています。それを最初はちゃんと参考にして、初めてのクラファンの時は50日間に設定しました。
つまり、「50日で120万円」(妥当な目標設定)でクラファンを行なった1年後に「10日間で500万円」のをしているのです。
しかもAll or nothimgというやり方だったので、10日間で500万円集められなかったら1円も手元には残らないのです。
最初のクラファンと比較して やっとこの目標設定が「イカれた目標設定」ということがお分かりになるかと思います。
クラファンの伴走をしてくれたGoodmorningのてつろーくん↓
メンバーからの反対の声もあがった
これはクラファンが終わってからだったのですが、「あのクラファンは無理があった。」とメンバーに言われました。
そのメンバーは誰よりもクラファンの拡散をしてくれて、誰より応援をしてくれていたのですが、心の中で不安を抱えながらやっていたと打ち明けてくれたのです。
「人からお金を募ることってすごく重いことです」と。
お金を募るのは、すごく重いこと、それについて私がどう思っているのかを問われました。
私は、いま「お金を募ること」に対してどう向き合えているのか、正直いうとわかりません。
でも、1つだけ言えるのは、私たちはクラファンで応援していただいた方に「応援してよかった。お金を出してよかった。」と感じてもらうために、参加者の選択を「正解」にしていくために、私たちは超スピードで社会を変えていかないといけない。
そして「私たちが今後社会を変えていく」ことで、寄付者の方々への期待に応えていくことができると思っています。
そして、私は「ソウレッジは、あのクラファンをやらないといけなかった。」と話をしました。
お金を借りるにも、提携するにも、何をするにも実績がない。「性暴力で心が挫けない社会」を実現するために、これから歩んでいく道を進み続けるには、もっと多くの人の共感を可視化していく必要があったんです。
「別に失敗しても、本気で挑戦して”本当に何も残らない”わけがない。だから大丈夫。」という気持ちと「それでも、何がなんでも成功させたい。みんなをびっくりさせたい。」と言う気持ちが両立しているクラファンでした。
クラファンは、たくさんの人たちの応援を可視化してくれる。そして「自分たちが作りたい社会をつくっていく」ことでその応援にこたえていくことができます。
そのクラファンで集めたお金が大切に、有意義に使われたかどうかは5年、10年の長期スパンで見ないとわからない、
つまり5年10年かけて「あの時いただいた3000円は意味のある大切な3000円だったんです」と証明していくことがソーシャルグッドのためにクラファンを行った人の義務だと思うんです!
クラファンの伏線をはっていこう
それでは、いよいよこのインサイトをもとにそれぞれの伏線を紹介していきます。十分な準備ができる最短準備期間は2ヶ月として考えてください。そして、できることは全部やる!!!!!!
伏線1:成長過程を見せる
ここから先は
¥ 3,000
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?